サーバー統合するらしいので

草子がサーバー統合するとかいうのでこのタイミング以外で書けそうもなかったし前から書きたかった閻魔さんと夜摩天さんの話書きました。追記に入れておきます(式姫Projectのキャラ)。百合かなあとも思ったけど別に恋愛してるわけではなく二人ともひたすら重いだけなのでそういう意味で閲覧注意なシリアスです。シリアス脳ですみません。舞台は草子なので陰陽師くん出そうか迷ったんですが出てません。代わりに鈴鹿御前がちょっと出てる。あと視点がころころ変わりますので読みにくかったらすみません。ていうか需要あるか分からなくてすみません。

閻魔が怠惰な理由と夜摩天の料理が壊滅的な理由をいろいろこじつけてるのでそういう意味でも注意してください。本当は漫画で描きたいような内容なんですけど当たり前ですが私は漫画が描けないので文章にしました。こういう時絵が描ける人はいいなあと思います。

「リグ・ヴェーダ」について少し思い出したので関係ないけど閻魔さんと夜摩天さんの話。ほんとにリグ・ヴェーダ欠片も関係なくなってしまって個人的に困惑しました。そういう訳で式姫になる前の話も出てきます。というか8割方式姫じゃない頃の二人についての話です。いろいろと捏造激しめ。

これ書くためにアプリ起動して四コマ読んだんですけど、運営は早くWindows版の2と3を出してほしいですね。キャラで探せるのめっちゃ便利なんですよ。式姫のアプリのためにタブレット買ってもいいと思ってるくらいなんですよ(事実だったりする)。スマホにしたら多分最初にやるのが式姫四コマのアプリ買うことだと思うんです。

前から言ってますが最愛の式姫は閻魔さんです!腕輪持ち!(最愛を苦しめるいつものパターン)

 

「地獄地獄地獄!あなたもじ ご く !」

「閻魔、あなた相変わらず雑ですね」

「あら、アンタが甘いのよ」

夜摩天に指摘されて、私はそれすら面倒に思いつつもパリッと煎餅を食べながら応じた。この煎餅職人は天国でもいいかもしれない。うーん、しかしそれを考えるのも面倒だ。

「罪なき人間なんていないのよ」

アンタには分かんないかもね。

この世を生きてる全ての者は、須らく罪を持っているの。

私がもし最初の罪を背負うなら、須らく全ての者は咎を持つ。

「生きてたことが、それだけで罪なんだから」

玉座から隣の王座を睥睨すれば、夜摩天は小さく息をついた。

「あなたの、そういうところが私は少し苦手です」

「そーお?簡単なことじゃない」

人間道に落ちた時から、そんなの罪のうち。

人間道に落ちたから、私はこんなところで王をしている。

「ねえ、アンタほんとは分かってるんでしょ。ここでアンタが人を裁く必要なんてないことくらい、分かってるんでしょ」

私は暗黒世界の王。

あなたは光明世界の王。

私たちは二人で一人。

だけれど同じところにいられはしない。

「閻魔、あなたが独りここで人を裁き続けるのを私は肯定しない」

「何故?私にはむしろアンタがここにいる方が不自然よ。欲界は天上、地獄界は地下、私たちはそうやって私たちを分けたのだから」

「だから私たちは!」

「別にアンタのためにやったワケじゃあないのよ?」

ただ、私には天界の輝きは少しばかり眩しすぎた。

私は暗黒世界の王。

あなたは光明世界の王。

「そろそろ帰りなさい。夜はあなたに似合わない」

 

 

「地獄にいた頃の彼女はひどく合理主義で」

「今では想像できないわね」

そう笑って言えば、夜摩天も微かに笑った。

「合理主義だから、みんな地獄に落としていました。罪のない人間などいないと。本人は面倒だからと言ってますけどね」

「少し、意外だわ」

「やっぱりそう思いますか」

夜摩天の話に私は「意外」という言葉でしか応じようがなかった。その話に出てくる閻魔はといえば「あとよろしく」と三日前に言われたきり寝床以外で姿を見ていない。さくらさんと私が作った朝餉も昼餉も夕餉もなくなってはいるから、食べてはいるのだろうけれど。

「鈴鹿御前には、閻魔はどう映りますか」

「怠惰を具現化したようね」

例えばその怠惰に意味があるのか、なんて私は考えたこともなかった。ああでも、きっと夜摩天は考えているのだろう。

「彼女は暗闇の王。私は光の王。私たちは元々一つの神だったのに、いつしか私たちは別れてしまった」

遠くを見るように呟いた彼女に、ああと思う。

「閻魔を助けたいのね」

「そうかもしれません」

 

 

「閻魔!今日は鈴鹿御前が遠征に行ってるんです!さくらさんも船を出すと言ってました。自分たちのご飯は自分たちで、と指示が出ています」

「うーん、お早う、夜摩天。そういうことなら私が作るわ。アンタは作っちゃダメよ」

「……うっ」

「悪鬼と羅刹は寝る時いたわね。あとはどうかな?死神たちは自分らで何とかしてもらいましょ。私洋風のご飯作れないのよ」

布団を畳みながら閻魔はそう言って、それから鬼族の部屋にある出退勤の札を眺めている。

「あら、いないのは鈴鹿だけなの?どこ行ってんのよ、大江山?」

「さあ、そこまでは」

「ふーん。何つくろっかなあ…手抜きは悪鬼の成育に良くないから鈴鹿が怒んのよね」

面倒だなあと言って閻魔はふあっとあくびをした。

「閻魔、あなた料理上手ですよね」

「そー?いっつも手抜きだけど」

「私の料理は瘴気にまみれてしまいます」

「……」

そう言ったら閻魔はひどく難しげな顔をして少しの間黙り込み、それから困ったように笑った。

「ここにいる時だけよ」

困ったように、帰りたがらない子供を諭すように笑って、彼女はそう言った。

 

 

ここにいる時だけよ、私の地獄から瘴気を持ち出すなんて、そんなことしちゃダメよ夜摩天。

「ああ、でも指摘するのも面倒くさい」

トントンと味噌汁に入れる大根を切りながら、私はふとそう呟いた。

ああ夜になったら鈴鹿は帰ってくるのかしら。

夕餉も、もしかしたら明日の朝餉も私が作らなければならないのかしら。やだなあ、狗賓に頼もうかなあ。

なんたってここでは夜が来ても夜が明けるから困ってしまう。

夜だろうが朝だろうが昼だろうが、私と夜摩天は一緒に居られるから困ってしまう。

「アンタはちょっと眩しいのよ」

ふあっと私は欠伸をした。

 

 

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夜摩天って欲界だよなあって思って、確かここって二人が天界と下界に分かれた説あったなあと。閻魔羅闍と夜摩天について。

BGM「ミルク色の峠」

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