拍手やブログ拍手ありがとうございます。世紀末って感じですが生きてます(ひどい)。
そんなこんなでサイトをいじる体力というかそういうものがないため追記に小話入れておきます。ちょっとサイト動かせないこの言い訳はまた来ますねー。(くだんの漫画完結関係ないのでちょっといろいろと)いろいろ目途が立ったらまた書きます。
そんな訳で追記に先週のネタバレ四番隊で小話。(BLEACH)荻堂一人称語りの小説とかいうまた特殊なあれなんですが生きてるよね…?伊江村さぁぁぁん…と思いつつ荻堂一人称で卯ノ花烈を思い出す話なんですがもろに先週の本誌ネタバレなのでご注意ください。勇音さんと荻堂さんの関係はあれです、とっても捏造だけど別に何でもない上司と部下なので気にしないでください。荻堂なのはあれですね、なんかこう的確にえぐってくれそうだなあと思ったので。と思ったら勇音さんの心とかそういうものもまとめて抉ってしまって反省しています。ごめんね。完結する前に書いておきたいっていうか読んで衝動的に書いただけです。ていうか彼と花太郎の席次はどうなってるんでしょうね。教えて!伊江村さん!兄繋がりで花太郎もありかなあと思ったんですが花太郎はこんなにも酷薄な思考に至らないだろうと思った結果。荻堂なら至るのかというとそこは分かりませんが、勇音さん筆頭に卯ノ花さんについてはこういうこと考えてそうだったなあという話。
「いばらのみち」ってすごく(雰囲気が)四番隊主従だなあと思いながら流して書いたんですが実際にはカップリング曲の「ミス・アンダースタンド」の歌詞が直球で剣八だなあと思います。椿屋の最後のシングルなのでいろいろ突き抜けてんのよなあと改めて思いました。
そんな感じで追記にネタバレ小説
その死神を初めて見た時に感じたのは、憧れでも畏怖でもなく、単純な違和感だった。
思慕
「おめでとうございます、虎徹‘隊長’」
「なんというか…荻堂君に言われるととても……いえ、何でもないです…」
儀のあとの隊での着任式で四番隊代表として花束を渡したら、虎徹副隊長はひどく複雑そうに微笑んで言った。甚だ遺憾である。例えばこれが山田三席だったり、青鹿さんだったりしたら多分虎徹副隊長はこのような顔をしなかったのだろう。
「虎徹副隊長も頑張ってくださいね」
「微妙にどころか完全に上から目線ね!!」
ひらりと妹である虎徹‘副隊長’に手を振ったら、ひどくかみつかれた。こちらも甚だ遺憾である。
「そんなことないですよぉ」
ああ、ひどく安心している自分が莫迦のようだ。虎徹副隊長が四番隊の隊長になってこれほど安堵している僕は―――いや、僕だけではないような気がしている。
「虎徹副隊長」
僕の呼び掛けはまさしく虎徹隊長に向けられた、しかし全く異なってしまった呼称だった。妹さんが反応する前に、新しい隊長はふと手を挙げた。よく指導されている隊士たちはそれで人払いだと覚ってしまう。その人払いの動作をしたのは卯ノ花隊長ではなくて虎徹副隊長なのに!
そのことが絶妙に可笑しくて、人がいなくなった隊首室で僕は思わず笑ってしまう。
「なんですか、荻堂八席」
「おめでとうございます。多分この場所に相応しいのは卯ノ花隊長ではなくて虎徹副隊長、あなただ。それだけですよ」
僕の言葉に、この部屋の新しい主はひどく寂しそうに笑った。
*
卯ノ花隊長を初めて間近に見た時、僕の中に沸き起こったのは言い知れぬ違和感だった。僕は幸いにも回道に適性があって、それは別に救護を生業にしたかったとかそういうことではなくてもっと単純に食うに困らないなというあれだけど、まあけっこういいもんだと思っていた。回道は案外遺伝的要素が強いのかもしれない。山田三席の兄上ももともと四番隊にいたし、虎徹副隊長の妹さんにも適性があったから。だからか、いや、四番隊で間近に卯ノ花隊長に接するまで、僕は回道に適性がある死神の霊圧とか、たたずまいとか、そういうものがだいたい分かっていたつもりでいた。
だからそれは違和感だった。
そういう基準から見ると、卯ノ花烈という死神は全くもって「誰かを癒す」ということに適する死神には見えなかった。
なるほどそうだ。それからいくつか彼女のもとで仕事をして、それは決定的な違和感に変わった。
例えば僕らが一週間後に歩けるように治療をする時、隊長はその患者が一週間後に運動ができるように治療した。
例えば僕らが三日後に咳が止まるように治療をする時、隊長はその患者が三日後に大声でしゃべれるように治療した。
その頃には僕は、ああ、この死神と僕らは根本的に治療という行為に根差す何かが違っているのだと、覚っていた。
「戦いのために、誰かを治すなんて―――」
戦いのために、自らを癒すなんて、僕らにはどうしようも理解しがたいことのようだった。
だから僕は虎徹副隊長がこの隊の隊長になることを誰よりも喜ぶのだけれど、多分それを僕以上に、最早余人の及ばぬ高次で言祝ぎ、悦ぶのが、卯ノ花烈という死神なのだろう、と。
それは決して、卯ノ花八千流なんていう、僕らの知らない隊長なんかじゃないと、例えば僕のように浅薄な男は思うんだろう、と。