そんな同棲小説

サイト取り扱い外だけど筐底にあるものをサルベージして追記に入れて何となく更新した感じにするシリーズ第一弾です。いつまで続くか分かりませんがサイトを頻繁には更新できそうもないのでたまにこちらに投げることにします。さすがに半年更新していなかったのはヤバいと思ったところです。

先日は関ヶ原でしたね(唐突)。そういう訳で追記にBSR3の三成+鶴姫のハートフル(ボッコ)同棲小説。唐突に始まって唐突に終わるうえに二人しか出てこないのでひどくこざっぱりしています。三鶴ではないです。さすがにこれを三鶴というのは憚られるくらいにはひどくこざっぱりしてるぅ。3家康赤の関ヶ原内応ステージ後に石田くんが死んでなくて史実どおり10月1日に処断されるっていう前提のもと石田くんと鶴ちゃんが石田くん処断まで大坂城で同棲(仮)をしている小話を随分前に書いたのですが、特に上げる予定もなかったのでずっとローカルに入れておいたのですが、一昨日辺りにサイトの復旧していた時に雪灯様が9月15日だから平成最後の関ヶ原だねと言っていて「関ヶ原は慶長で終わっているんだよ」とか思いながらフォルダをひっくり返してみたところです。関ヶ原より芋煮やろうぜ!(安定の最上領民)

コンセプトは凶王と巫のハートフル同棲小説でした。しかし三成死ネタです。ご注意ください。ハートフル同棲で人は死なないみたいなことを言われた記憶があります。あと「君の考えるハートフル小説はいつもいつもハートフルなんじゃなくてハートがフルで心がいっぱいいっぱいなだけ」ってわりと雪灯様の金言だと思います。抜かしおる(日常ネタももう古いですね)。石田くんの心がいっぱいいっぱい。鶴ちゃんはまあ…その…ね!あらゆることが唐突に始まって唐突に終わる小話です。

そんな感じで追記から戦国BSR3から三+鶴(三成死ネタ)

明日私が死ぬとして

転がり込んだ大阪城でごろごろしている巫の相手を任されて、私はひどく気鬱だった。巫の相手が気鬱なのではない。巫に相対する私が気鬱なのだ。
関ヶ原の戦は、東軍の勝利。だが私はまだ大坂城に留め置かれている。今日の夕刻には京に向かって発つことになっていた。

「城には慣れたか」
「慣れません!広いし、何より貴方は容赦がない」

喚く巫の相手を押し付けられただけでも面倒なのに、慣れていない上、容赦がないなどとぬるいことを言われては、私の堪忍袋の緒は簡単に切れた。

「貴様!」
「ああ、もう!三成さん、怒ると早死にしますよ!」

ああ言えばこう言う。幼子の典型のような女の童だった。
この女の童のどこに、未来を見通す力などがあるのだろう、と思ったこともあったが、刑部が必要だと言ったほどの能力者なのだから間違いはないだろう。疑う余地もない、と私は自らの思考を追い遣った。
事実、これはその能力故に私たちを裏切ったとしか思えなかった。
どのような理屈を並べようとも、地理も勢力も、ほとんど全て、これが西を裏切る理由などなかったのだから。確固たる理由があるとすれば、私たちが負ける未来が見えた、という程度しか考えようもなかった。
だが、戦が終わっても、私がまだこれを巫と呼ぶべきか女の童と呼ぶべきか迷っているのは間違いなかった。

「私は、女子供が戦場に立つのをあまり好まぬ。貴様といい、孫市といい」
「あ!女だからって戦えないと馬鹿にしてますね!?」

お姉様に言いつけてやる!と喚いたそれに、私はひどく憂鬱な気分になった。所詮、私も家康も変わりがない。
武を以て全てを決める孫市のその武の力を必要とし、霊験を以て先を見通すこの女の童の能力を必要とした我らは、どう足掻こうともその戦禍を広げ歩いていた。

「家康の方が多少はマシか」

ぼんやりと呟いたが、それはひどく滑稽だった。
秀吉様の治められた天下を穢す狼藉者は、何も家康一人ではない。
私とて、所詮はその一端に過ぎなかった。
その思考は、この女の童が来てからずいぶんひどくなった。
これがいると、ひどく心が凪ぐ。だがそれは決して良い方向などではない。ただただ、己の行いの愚を認識させられる。

「明日私が死ぬとして」

だから言葉はあっさりと零れ落ちた。

「貴様にそれが視えるのか?」

視えなければいいという、ひどく利己的な言葉を吐いたら、童は笑った。

「視える見えないの問題じゃないでしょう?」

明日ですね、と、分かり切ったことのように女の童はあっけらかんと言った。
なれば私のこれは、その無邪気を、その無垢を、利用した‘我ら’に似合いの罰だ。

「家康」

私は静かにその名を呼んだ。

「首が刎ね飛ぶその時まで、あなたは家康さんを憎みますか」
「そんなことすら視えないのか、女の童」
「まあ、まだ名前を知らないの?」

 

「私は鶴姫」

 

「あなたの未来くらい、知っていた女の童ですよ」

私はその顔に可笑しくなって笑った。
笑止。
笑いが止まらない。

「晒される私の首を見て、裏切ったとは面白い」
「いいえ、あなたの首は晒されません」

純真無垢な視線が私を貫いた。

明日私が死ぬとして。

そんな未来は来ないとして。
なれば貴様にこの未来はどう映る?

そう思いながら、私は太刀を抜いた。

「家康さんに殺されるのは、御免でしょう?」

女の童が静かに呟く声が、耳の奥に残った。
その先の思考は、ない。

 

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未来が見えちゃってどうしようもない鶴ちゃんと三成の、三成処断までのハートフル同棲小説()
唐突に始まっていますが大坂に鶴ちゃんを送ったのは家康です。唐突に同棲して唐突に三成が死ぬから分かりにくい。鶴ちゃんに三成の最期聞いちゃって、出来れば止めてくれるか?って言って送り出したんだけど、鶴ちゃんは何もしない。

最期はそのまま自分で刎ね飛ばしました。こうなることは分かっていたけれど、哀しいってどういうことか分からない鶴ちゃんにはその未来の悲しさが理解出来ない。

ただ、寂しい人だな、と思う程度。三成がとも家康がとも鶴姫は言わないけれど。

●テラピコス「ケティ」とかを聴いていたみたいです。

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