追記:こちらの冒頭でお願いしていた方とご連絡が付きましたので削除いたしました。お手数をおかけし、申し訳ありませんでした。
行ってきました!午後からだーっと行って二時間位眺めてきました。
米沢上杉博物館の特別展、上杉家文書公開「戦国武将、手紙を書く」、ということで、書状中心の特別展です。
ですが、久々に行ったのでまずは常設展、常設の展示入れ替え品などの感想から。
・いつ見ても洛中洛外図(複製)がすごいのと、洛中洛外に入れる液晶パネルが置いてあって進化しとる。好きな場所「政治」「信仰」「西」「東」などを選んでそこを拡大したり、そこの詳細説明を読んだりできるんですね。便利だ。
・「政治」で二条城や北政所様の場面を見たり詳しい説明を読んだり楽しかったです。
・展示入れ替え品の一つが、複製でしたが「上杉氏と伊達氏」の部分で、輝宗様の書状が二点ほど出ていました。複製ですが、政宗公ではなく輝宗様の書状は珍しいかもしれない。
・そして!今回期間入れ替えの展示品が「戊辰戦争」でした!ナイスタイミング!
・明治一年~二年、要するに大政奉還後すぐに降伏したけど奥羽越の色々があった時の機密文書でした。機密というのは長州や薩摩に反抗するにあたっての東北内部での約定や細かい決め事などを公にせずまとめておいて周りと共有するために年月日ごとにきっちりまとめている文書という、かなり貴重なものなのですが、「上杉『家』文書」ではなく、「上杉文書」の方に含まれるため、欠損や失落が多いのが少し残念でした。でも、大政奉還後の戊辰戦争に至るまで、東北各藩がどのように連携を取ろうとしたかが分かる貴重な史料でした。
・薩長と戦争する気満々じゃないかよ……
・常設展のお鷹ポッポ、いつみてもやはり「蘇民将来」の彫り物が気になるのよね。
・五芒星、あくまで五芒星なんですよ……。神武東征とかスサノヲというよりは蘇民将来は土着信仰とそれらが混ざったと考えるべきだと思いますが、なぜ五芒星なのか。星信仰の名残だと思うんだけど資料が少なすぎる……
・はい。常設展示会場の方で、なぜか「書状折り畳み体験コーナー」が設置(謎)
・竪紙と折紙を自由に折れたのですが、これが中々に難しい。紙が少し硬いわりにすべりはないので、特に封書にする方がうまく畳めないためにこんな雑な書状みたいな悲劇が……
ということで特別展です。
・大まかな感想の前に、ここから書くのもそうなんですが、全体的に「一次的な知識はあるよね?」という説明内容が多く、分かんない人の方が多いのでは…?という説明がありました。空いてるからね、その辺はすぐ座っていらっしゃる学芸員さんに聞けばいいんだけどもね。
・例えば、「花押か朱印」を押すと丁寧と、「脇付けの有無」で礼の軽重に差と言われても、私は辛うじて分かるんだが花押や朱印がなんであるか、花押と朱印の違いは?脇付けって?というところは説明した方が一般的には分かるよ。
などと言いつつ特別展
・やっぱりというか当たり前ですが、上杉家からの書状よりも上杉家への書状、もしくは米沢上杉への他から(越後など)の書状が多いため、景勝様よりも北条氏や武田氏、伊達氏からの書状が多め。その分謙信公の書状は多い(米沢に普段はいないから)
・北条氏から謙信への書状。「山内殿」を使いつつ、紙や折り方、脇付けを使い分けるあたりが多く、プライドを感じたのと、説明文に「謙信が不快感を示している点はなかった」とあり、ここもちょっと説明不足かな、と思いましたが、謙信は北条氏が「自分たちが譲ったがあくまで立場は対等、山内殿とは呼ぶけどね」という立場を示しても特段不快に思わず受け容れていたことが分かる貴重な史料だと思います。
・「武田来るから後詰」的な話が多くて信玄入道さぁ……
・伊達氏から謙信、景勝への書状。かなり丁寧な内容が多いものの、片倉と政宗公で同じ書面を書きながら(内容もほぼ一致)、書く内容の順番や行の入れ替えを行い、あくまで片倉景綱は「部下ですよ」の立場を崩さず、政宗公は「ある程度立場がありますよ」という態度なのが面白い。ただ、政宗公の花押も署名も、というか書状の書き方からして崩し過ぎてちょっと舐めてんのかとは思った(舐めてるからこその内容ですね)
・謙信から景勝、景勝から謙信、景虎署名での書状。大体が戦関係なのは仕方ないものの……景勝を認めての内容であったり、現役なのもあり「景虎」の署名と花押を用いるものが多かった印象です。景虎署名で「武田(主に晴信)が動いたため、今すぐこちらに戻れ」という内容に景勝だけでなく何名かの連名をつけ、その後文を〆てから、後書としてずっといろいろ書いているのはちょっとワロタ。
・景勝から景虎様ごめんなさいの手紙多めな印象
・武田氏から上杉氏への書状。勝頼様になってからの書状中心。晴信と景虎の書状は越後にあるんですかね、やっぱり。
・勝頼様が今までの武田の態度から一変「新酒が出来たので送ります(夏酒送ります)」とか「美味しいものが取れたから送ります」とか、これ、俗に言うパワハラでは……?という内容で勝頼様……偉大な父を持つと苦労するんだよ、分かれよ晴信……となった。
・全体のコンセプト
・紙の折り方、選び方、書状の内容(花押や脇付け、最後の一文(恐々謹言など))により、どれくらいの礼を持っているか、位やそれぞれの差を表している部分に着目した面白い展示でした。結果的に常設展の方で出来る書状の折り方体験コーナーが輝く。
・上杉家文書の中でも書状一点で特化しても、大体の豊織から戦国末期、江戸幕府樹立までの流れを追えるあたり、やはり史料の点数が多い。
ミュージアムショップで「不躾ながら目録などの販売はありますか?(探したけどなかった)」と聞いたところ
「パンフレットや目録は作らなかったんですが、ポスターいっぱいあるので持っていってください!」と元気に言われて、下のチラシの大判ポスターもらった。
これ絶対刷りすぎたよね!?注文ロット間違えたの!?市役所とかに貼るやつだよね!?となりながらもらってきてしまった。欲しい人いるのかな……
まあ食べるよね(伝国のもりに行ったらまあ食べるよね、米沢だし)