オルタ斎藤×沖田さん

書いた。サイトのHTML弄るのが楽とか言いましたね、アレは嘘です!いや、本当に嘘でした。やっぱり構文の繰り返しの文字列見ていると段々気が遠くなってきまして、面倒だな、と思って止めました。根性がなくてすみません……。薬が変わったり、病院での点滴とかの投薬が変わったりの目に見える効果が出るまで2,3カ月かかるそうなので、それまでちょっと待ってくださいね。

誰だHTML構文楽そうだから今年サイト改装するとか言ったの。私だよ……

ということで、オルタ斎藤さん×沖田さんの現パロ、Xでつらつら書いていたものをまとめたやつを追記に入れておきます。増やしたりリライトしたりしていますが、WPに置くからそういう話はないですよ。
オルタ斎藤さんは池澤先生のあのポニテのやべぇお兄さんなんですが、そのお兄さんと沖田さんという組み合わせでお世話になっている妹子さんという方が(豊臣と石田三成強火の方。とても戦国時代と織豊期に詳しい博学な方でいろいろ教えてもらってる)オル斎×沖というのを書いていらして、栄養価高ぇ……うめぇうめぇ……と言いながら書いたもののまとめです。そう、つまりこれは三次創作です。ありがとうございます。いのちらすかる(怪文書)。

ポンデリングの話は斎藤さん(本物)があまりにも邪悪に笑うので一旦お蔵入りにしました。なぜオル斎をこんなに煽るのか。ひどい。
関係ないけどポンデリングとかフレンチクルーラーってカロリーヤバそうだけど、オールドファッションより美味しいのは(私の主観です)、結局カロリーは美味しさなんですよ。

そういう訳で追記からオル斎沖です。

 女の部屋で寝て起きて、ぼんやりそこにいるのが総司じゃなくて安心した。
 力で捕まえて、押し倒して、自分のものに出来るかもしれないのに、やりたくない。
 総司……沖田総司は俺の妹で、いちばん大事な女だから、せめて幸せになってほしい。
「幸せに出来るなんざ思ってねぇよ」
 ……煙草、やめるかな。
 総司は煙草が嫌いだからと、幼い頃の記憶のままの彼女を思った自分が滑稽だった。

 大学の帰り。たまたま『仕事』帰りの斎藤さんに会ってしまい、不意に、本当になんでもないことのように、斎藤さんにキスされた。
「え?」
 サングラスなのか伊達眼鏡なのか知らないけれど、相変わらず夜目には悪そうで、キスにはきっと邪魔なそれも外さないままに、触れるだけのキスの合間に、友達に誕生日のお祝いにもらった可愛い指輪を外されて。
「彼氏に悪いだろ?」
 笑ったその人に何を言えばいいかも分からない。
 指輪を戻して頭を撫でられて、夜なのに相変わらずの目元を見て、だけれどどうしてか。
「いませんよ、彼氏なんて」
「そーかい」

 信じていないくせに。
 恋人のことも、私のことも。

「指輪かあ」
 廃ビルの屋上でフェンスに凭れて、煙草を吸おうと思ってやめた。
 きっと彼氏がいて、当たり前に幸せな総司に口付けてしまったのがなんだかとても辛かった。

『彼氏に悪いだろ』

「ほんとにな」
 いい加減、諦めねぇと。
 いい加減、もう。
「気にしてない、ほんとに」
 自分自身に言い聞かせるように、そう呟いた。
 夜の街は明るすぎて、どうにもこいつが外せない。
 ……どうにも、あいつは明るすぎて。

 煙草でも吸おうかとカンカンと屋上に上がったら、湿気た面の先客がいた。
「総司が指輪嵌めてた」
「へー?」
「ガキだおぼこだと思ってたが、彼氏に指輪もらうなんざ、もうそんな歳かぁ」
 吸ってもいない煙草を投げ捨てて、どこかなにか諦めたように言った斎藤……名前被ってるからはじめちゃんとしては早急に改名してほしい野郎はなんていうか。
「かわいそ」
「そーだな。彼氏に悪いわ、こんな馬鹿な男がついてたら」
「だからキスもできないし告白もセックスもできないワケね、かわいそー」
「あ?」
 かわいそ、沖田ちゃんもこの馬鹿も。
「嘘ばっかり」
 そうだけ言った。なんか、もう少し素直になればいいのにね。

「総司、俺ちょい会えなくなるかも」
 そんなこと言われてもなんともないだろう総司の帰りを捕まえて、いつの間にか言っていた。
「……うそ」
「ん?」
 何か言い差した総司の髪を、頭を、これで最後にしようと撫でる。
「なあ、でも気にすんな。なんかあったら、困ったらいつでも言えよ」
 未練がましい自分が嫌で、だけれど総司には、幸せになってほしくて。
「嘘つき」
「は?」
「私困ってます。大好きな人がいるのに、その人は嘘つきで、だから私を信じてくれない」
 そうか、彼氏そんなやつなら別れろよ、なんて言う権利はなくて、だけれど大好きな相手がいるのが寂しくて。
「っ!」
「キスしても、信じてくれなくて」
 そう思っていたら総司に口付けられてそう言われた。
「斎藤さんの嘘つき。困った人」

なんでだよ、やめろ。

「おまえはちゃんと幸せになれ」
「嘘ばっかり。私が幸せかどうかは私が決めます」
 そう言われてもう一度柔い唇を重ねられた。
 拙いそれに、ふと思う。
 嘘はもう、つき疲れたな。

「……好きだ、総司。愛してる」

「そういやさ、沖田ちゃんと付き合ってんでしょ?」
「あ?」
「いや、キレるタイミング分からんわ」
 斎藤に言われて、改名しねぇかな、と思っている相手だったが煙草を吸っているそいつからふと言われた。
「まあいいや。でもなんでもかんでも買ってあげたらだめだからね、なんかただの金づるみたいになると、こう付き合ってる感覚薄れるから」
 なんでコイツにそんなこと言われてんだ、と思ったが笑顔で言われた。ぶん殴るぞ。
「あ、そういや寝た?」
「……ハァァァ」
「だよねぇ、おまえ基本的にそういうおねーさんとしか寝てないしね、沖田ちゃん絶対処女だし」
「だまれ」
「いやだって、無理じゃん」
「……」
「おまえ、絶対無理じゃん処女とか、知ってたけど面白くてごめん、笑ってごめん、なんならいったん僕が沖田ちゃん預かろうか?」
 爆笑しながら言い出したそいつを本当に殴って黙らせてから頭痛がしてきた。
 ……絶対泣かせる自信があるから嫌なんだよ。

「だから」
 昨日泣いたまま、疲れて寝てしまった総司にシャワーを浴びさせるのは楽だった。軽いし。
 だが、正直なところ死ぬんじゃないかと思った。総司を落としたらとかそういう以前に、俺が死ぬんじゃないかと……

「ごめんなさい」
「なんでおまえが謝る、やめろ、頼むから!」
 目が覚めたら泣きながら言われて、まだ泣き止んでいないというよりは昨日と違う意味で泣いているように見えて、もうどうすればいいか分からないというか。
「だから、違う。どうしたらいいか分からなくなるから泣くな」
「ごめ、ごめんなさい。面倒ですよね、どうしたらいいか、分かんなくて、初めてだし、面倒、でしたよね」
 違う、そうじゃない、また言葉の選択間違えたのか!?
「面倒じゃないし、気にしなくていい」
「でも、分かんないって斎藤さん言った」
「そーれーはー! だから、本当におまえをどうしたらいいか分からなくて」
 そう言ったら総司が泣いたままに無理くり笑う。
「ぜんぜん、慣れてなくて、ごめんなさい。なにも、分からない子供で……」
 死にたい、本当に。誰か助けてくれ、総司以外誰も来なくていいけども。

 ……そんなに仰々しいことがしたかった訳じゃない。言い訳とかじゃなくて、本当に。
 泣いている総司を後ろから抱き締めたままであやすように何度も髪を撫でてやりながら、だがこれはほとんど言い訳だ、と心中思う。
 ……こうなることが分かっていたから、だからそういうことをしてもいいが、ラブホテルとかそういうのよりは少しはマシなホテルを三泊ぶん取っていた、というのがもう言い訳染みた行動なんだが、なんというか。
 こうなることは分かっていた。
「私が、初めてで、慣れてなくて、処女だから、斎藤さんのこと、困らせた」
 泣きながら切れ切れにそう言った総司に、そうじゃないと言っても意味がない、と思いながら何度も撫でる。こういう時に何か言っても駄目なんだろう昨日のうちに学んだ。
 ……ヤルことはヤッた。これはとりあえず嘘ではない。
 総司は初めてだった。それは、別に気にしてるとかしてないとか俺はほんっとうにどうでもいいし気にしてないが、それなりに嬉しかったとか、別にどうでもいいけども!
 ただ、問題は俺だった。基本的にそういう女としか寝たことなくて、触ったら壊すんじゃないか、というくらいにしか思えなくて、そうやってとにかく丁寧に、分かる範囲で丁寧にやった結果、素晴らしく悲惨なことになった。

『あの、分かんない、です』
『大丈夫だ』
『……これで、他の女の方はみんな大丈夫だったんですか?』
『は?』
『だって、慣れてる、から……』
『ちが、他の女にここまでするか!』
『比べないで、ください! あ、ちが、ごめんなさい! そういうんじゃ、なくて、子供みたいなこと、言いたいんじゃなくて……!』

 はい、一事が万事そうなって、全部の行動が空振りました!
 それでも最後まではやった。誰に言い訳する訳じゃないが、そんなに痛そうでもなかった。それなりに気持ち良さそう、じゃなくて‼
 そうやって寝てしまってから起きた総司はずっとこの調子で泣いていて、だけれどこれはだいたい分かっていた。
 斎藤の馬鹿に言われたから、とかじゃなくて、本当に、俺は本当なら総司とこんなふうにはなれっこないワケだったんだから、互いに互いの扱い方も……互いの、というよりは、俺が総司の価値観や行動に合わせられるようになる時間が絶対に必要になる、と思って、例えばそれがこうやってセックス一つとったとして、それが彼女が処女だとか、そういうことを抜いたとしても、きっと分かるようになるまでには時間がかかるのだろう、と思ったのは本当だった。
 そうして、やり方が分からないのも、正直に言えば本当だった。

「好きだから、優しくしたい」
 斎藤さんは、裸の私を後ろから抱き込んで、肩口に顔を埋めて言った。
「ごめんな、だがやり方が分からん」
「……」
 ほら、また泣いてしまいました。セックスなんて初めてで、だけど斎藤さんは優しくて、慣れていて、それがかえって辛かったなんて我儘です。
「分かっている、んです。だからワガママでごめんなさ」
「謝んなよ」
 安心させるように、それなのに甘えるように斎藤さんがそう言ってキスしてくれた。
「もう一回、仕切り直していいか? 優しくする」
 そう言ってくれたのに、私は我儘だから。
「優しくしなくて、いいから、斎藤さんが、私のこと好きだって教えてください」
 そう言ったら斎藤さんは溜息をついた。呆れられたのでしょうか?
「あんまり俺を甘やかすな」
 そう言って彼は私を押し倒した。

 誰かに好きだと伝える方法なんざ、知らなかったとしか言いようがない。
 誰と寝ても、誰と顔を合わせても、誰と飯を食っても、別に好きだと伝える必要がなかったから。
 俺の世界は暗すぎた。
「違うか」
 疲れたのかまだ寝ている総司は、今度こそ泣いてはいない。腫れていた目許も落ち着いて、穏やかなそこを軽く撫でて、そのままベッドを出る。
「久しぶりに、見た気がする」
 この三日間だか四日間で、サングラス外して総司を見たのが久しぶりだったような気がしてしまって。
 いつからだったろう。街の明かりを避けたくなったのと同じように、彼女が明るすぎて、自分には手を出せない相手のように思えて、どうしたっていつもいつも顔を、あるいは表情を、もっと言うならその目を合わせるのが嫌で、仕事だから、いつもだからと言い訳するようにサングラス越しにか総司を見ることもなくなったのは。
 薄い色の、それでも確かに色のついたそのレンズを通さない彼女の姿は、昔と何も変わらない。
 誰かに好きだと伝える方法なんざ、知らなかったし、いらなかった。
「好きだ、総司」
 ほんとうを言えば、いつかの昔からずっと、好きなのはおまえだけだったから。
「ん?」
「ああ、起こしたか?」
 ぱちぱちと目を開いて、それから擦った総司に飲もうと思っていたペットボトルから水を含んで、そうして口付ける。どうせ抱き潰したんだ。起き上がるのも億劫だろう。
「ん?」
「飲んどけ」
 こくんとその液体を飲み干した綺麗な顔の少女に、もう一度言ってみる。
「好きだ、総司」
「知ってます、斎藤さん」
 綺麗な顔の女が言った。こんな男がいいなんざ、馬鹿な奴だ、本当に。

「サングラスってやっぱり夜は掛けたら見えませんよー、斎藤さんって実はおバカさんなのでは?」
「……は?」
 夜。飯でも食うかと総司を誘ったことは別に今までもあった。
 ただ、関係性が少しは変わっただろうとは思う。
 付き合うなんていう形も、身体も、心も、今更十代の子供のような感覚になるとは、本当に女というか惚れた腫れたは怖い……。
「何やってる」
「何って、斎藤さんのサングラスお借りして掛けてます」
「……」
 なんで、コレだけの動作が世界で一番可愛く見えるのか検証したい。
「あ、久しぶりにサングラスじゃない斎藤さん……えっと、あの」
「それは見ただろ、こないだ」
 流石にヤる時は外すわ、あぶねーし。
「そ、そういうハレンチなのは沖田さんいけないと思います!」
 ……早急に、なぜこんなにも可愛く見えるのか検証したい、ホテルあたりで。

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