主題歌「FREEDOM」

映画「ガンダムSEEDFREEDOM」感想コーナーですよ。
今回は西川貴教さんの主題歌「FREEDOM」について。

何回も言っていましたが、実を言うと一回目見た時、この冒頭6分で入った「FREEDOM」で号泣して、その後映画にすべて持っていかれたのでポップコーンと炭酸飲料ラストまで残しました。持ち帰って「なんです……それ……」と言われた。レイトショーだったので帰ってきたのが23時頃だったのも相まって「何食ってんだお前、映画の後また買い直したのか?」みたいな扱いを受けたけども、ほんっとうにFREEDOMの西川さんの歌で号泣してしまって、そこからもう映画をずっと見ていたので、だいたい兄貴のせいなんだよなぁ……証人は一緒に行った姉です。信じてください……本当にごめんね(この時姉は確か3回目)。

「ミーティア」の時からずっとそうなんですけども、西川さんの「FREEDOM」がミーティアに寄せている部分あるのかな、と思うくらいに「ガンダムSEEDの世界観」そのまま、昔ミーティアがテレビで流れていたそのままのシーンに見えて、もう耐えられなかった。
その後配信されたら即買ったのですが、姉がコンプリートCD買ってて借りればよかったと思ったけど何一つ後悔はしていない。

まず映像がね、何がって冒頭6分なんですが、後半のオーブでのシーンもそうなんだけども、ガンダムのモビルスーツが人命救助しているのが単純に好きなので嬉しかった。

という映像は見てくださいというか、本命の歌の方なんですけども! ほんとに!
ヤバいってコレ……となった。
まず冒頭の「countdown」がどう聞いても「ガンダム」に聞こえるように歌っているの本当に、西川さんたまにやるから多分そうなんだろうと感想とか見てても思うんですけども、コックピット内部の画像でスクリーンに「GUNDAM」と映るところで「countdown」を「ガンダム」に聞こえるように歌うの狡いよ、こんなのだってもう、好きです。泣くわ。

めっちゃかっこいい、滅茶苦茶かっこいい。
「FREEDOM」からの「FREEDOM」をリフレインするところからの走りでヤマト隊が出る訳ですけども、その演出があまりにも好きで。で、「時空を切り裂いて」でキラがっていうのと、シンは必死にキラのサポートしたいけども「人命救助」の方って言われて、ていうか出る幕ないって後で本人も言っていますが、このオープニング時点ではまだキラは「周りに頼る」という発想はなくて、ていうかシンとルナマリアどころか、ラクスやアスランやカガリの同年代の同志にさえ「頼る」なんて思っていなくてそのくせ「君たちが弱いから!」なんですよ。だから全部一人でやる、というところでの歌詞「無償の愛がある」なワケですが、ここの西川さんの歌詞の作り方と歌い方ほんっとうに狡いと思うの。だってこの冒頭シーンであり、オープニングの時点では「無償の愛」なんてもん、キラは一つも信じていないんですよ。
最初からラクスは「優しいのです」「だから早く」っていう愛しているキラへ「無償の愛」を向けている訳ですが、キラは「平和をポンとプレゼント」できるカッコいい自分じゃないとラクスには愛してもらえないし、オルフェの言うように「その資格がない、愛する資格がない」と思っている。
だからどうしてもここの歌詞が歌い方もあると思っているんですが「理想の愛がある」に聞こえてしまうのです。「理想の愛があって、そのために戦っていて、だけれどみんな自分の理想に着いてこられないから、ラクスに愛されるために、ラクスの理想のために僕は一人で戦う」ってこれ、今回の映画そのままだし、何よりもそれを飛び越して「必要だから愛するのではなく、愛しているから必要」と言い切ったラクスのようにそこには「無償の愛がある」から、ラクスはキラを信じたし、アスランはカガリのために戦ったし、ルナマリアはシンを求めたんですよ。

「純粋な笑顔」が「あの頃」という過去になっていても、「何度も平和の理念を誰かに問い掛け」「正義は決して動かない」のはデュランダル議長に言われたことであり、それをずっと考えて、ずっと苦しんで、それでも選んだんだから進まなければならないという中での「理想を平和とし」という、理想であって、まだ達成出来てはいない、だけれど選んだ、というのは今作のデュランダル議長、ディスティニープラン、ファウンデーション、アコードへの一つの回答ですしね。
「時空を捕まえて」「叡智が吹き抜ける」とかそもそもの歌詞がガンダムらしさに溢れているし、大好きです。

そうして最初にも少し書きましたが、今回の作品ではラストのブラックナイツとの戦闘シーンで過去にシリーズの主題歌だった「ミーティア」が挿入歌として流れる訳ですが、これも西川さんだけども、これ絶対リンクして作ってるよね、っていう……愛してしまう。

わりと大切なお知らせ

わりと大切なお知らせです。

現在、配布及び頒布している同人誌の全てをメロンブックス(女性向けフロマージュ)様に委託しました。
大変申し訳ありませんが、自家通販・発送が難しいため、既存の本と合わせて全て委託という形を取りました。

フロマージュの通販ページはこちら(fuga.のサークルページです)
https://www.melonbooks.co.jp/fromagee/circle/index.php?circle_id=106028

今のところ、在庫が切れた場合には追納を行っていますので、在庫が切れている本は

FGO
・蘆屋道満「おちかた」
・吉田松陰×高杉晋作「六道輪廻の五道に堕する」

の2冊になります。こちらはどちらも2回ほど再版と追納を行っていますので、今後余裕があれば刷るかもしれない、くらいに思っていていただければ助かります。ご入用の方は再版希望を押しておいていただければ、メロブさんからある程度要請が来たら再版するか検討します。2回やっているのでたぶん大丈夫だと思うのですが、よろしくお願いします。
直近の本で納品待ちの本はまだ反映されていませんがうまくすれば明日には入ります。申請完了・納品の発送済みで、明日からの予定と通知は来ていますので、少々お待ちください。

FGO
永倉新八×斎藤一
「亡羊の嘆」
「首を絞めて息を止めて」
「雨の日」

斎藤一×永倉新八
「白たぬき捕獲計画書」

の4冊がまだページが公開されていません。予約始まっていたらすみません、お任せなので分からないのですが、事前予約はなしにしてあるので多分大丈夫です。

いずれも少部数なのですが、通販ページが公開されましたらまた告知しますので、ご検討いただいている方はよろしくお願いします。
基本的に書店委託しているものは自家通販と違って書店様と連携しつつ最低でも一年くらいは在庫が切れないようにしているのと、
・追納の要請があった場合
・再版希望が多い場合
にはほぼ追納しているため、在庫は一桁とかの場合もありますが、買えるとは思います。
現在は

FGO
斎藤一×沖田総司
永倉新八×斎藤一
斎藤一×永倉新八
石田三成
吉田松陰×高杉晋作(在庫無)
蘆屋道満(在庫無)

PEACEMAKER
市村辰之助×山崎烝
近藤勇×土方歳三
永倉・原田・藤堂

黒子のバスケ
今吉翔一と相田リコ

を置いています。再版・追納については上記の通りですが、現在使えない特殊装丁の本などを除き、基本的には少量でも在庫が持つようにしていますので、お気軽にお問い合わせください。
価格もなるべく抑えているのですが、本自体の価格、送料等掛かってしまって申し訳ありませんが、今後は本を出す場合も基本的に書店委託になると思いますのでよろしくお願いいたします。
そう言いつつも、体の状態にもよりますが、今年はもう本を出さないと思います。今年以降は正直分からないです。そして他人様のご本を拝読できる状態かどうかもちょっと分かりません。ぜひ読みたい本がたくさんありすぎるのですが、読む速度はめちゃくちゃ遅くなると思うのと、なんかこう、上手いこと感想言えなくなったらすみません。そのことも含めて言い訳のターンを見ていただければ助かります。

言い訳のターン。言い訳と書いていますが、ご一読いただければ幸いです。

どこから話したもんかと思ったのですが、このサイトに来てブログを読んでくださる方は、ここの管理人こと緋雨とかいうのが病弱なことをご存知の方が多いかと思います。
それでこっちに書いていませんでしたが、X(旧Twitter)で今週頭に書いたのですが、久々に意識が完全になくなり、救急搬送されました。それ自体は回復したため、命に別状はないのですが、そのことでいろいろと今日までに判明したことが多く、自分でも限界を感じていたため、今週半ばころからすべての本を書店様に委託して、また既に委託しているものについては在庫の調整を行いました。

で、ですが、サイトの運営にも直接関わる可能性のあることのため、言い訳ですが書かせていただきます。

最初に結論
後頭葉の異常で視覚と脳の認識に少し異常が出ている可能性が高いです。そのため、特に文字認識についての速度や頻度が格段に駄目になりました。

ということなんですが、視覚異常といっても目が見えなくなったとかじゃなくて、脳の方の直接の異常の中で

・文字を繰り返し読んでいると気が遠くなる
・文字列が徐々に何か違う記号の繰り返しに見えてくる
・文字認識を繰り返すと意識が消失する

という感じです。そのため、視覚(物の見え方自体)や思考、言語に異常はなく、会話やこうやってブログを書くこと、Xへの投稿、小説を書くこと自体には問題がないのですが

・紙、液晶を問わず、長時間の文字認識動作を行えない可能性(ざっくり言えば読書のことです)
・特に紙の場合に顕著(これは私の独自の特性です)

が強くあります。映像や画像は問題ないので、むしろ動画やゲーム、漫画やイラストを見たり遊んだりする方が楽まであります。

もともと脳の異常による病気はいくつかあり、しかしすべて後天性のためよく分かっていない部分が多かったのですが、今回の搬送とここ数年、直近半年の記録、検査から、後頭葉の異常が大きく関わる部分が多いのではないか、という結論に至りました。
しかし、後天性かつ発病の原因が不明のため、いつから何が、どのくらいの危険性で起こっているかは正直なところ分かりません。
また、後頭葉の異常だとして私に複数ある病態をすべて関連付けることは現在の医療では不可能、とのことで、完治は難しいというか、以前からずっと異常はあったため治療は行っていたのですが、治療自体が困難であり、今までもあんまり上手くいっていなかったために入退院を繰り返していたことが何となくですが分かってきました。これが分かるまで10年以上かかったからこのサイトと同じくらいだね☆彡
また、外科手術で後頭葉の一部を切除する方法もあるっちゃあるんですが、側頭葉とか前頭葉と違って、なんかやっぱり視覚に異常が残る場合が多いんだそうですね、それ以前になんで腫瘍もないのに脳の一部を取るんだ、怖いよ。そしてけっこう珍しいらしいです、実験動物になって生きていければ楽かもしれない。

で、思考は明瞭で、言語そのものには問題がなく、動作や運動系にも問題がないですし、文字や言語自体は認識できているのですが

・本を長時間読めない可能性
・小説をアウトプットすることは出来るが、校正作業や配置などの作業に耐えられない可能性

があるため、本は作らないと思います。元気になったり、またなんか萌えることがあれば作りたいけども、現段階ではやめた方がいいと思っています。

また

・HTML、CSS等の構文をうまく組めない可能性がある(繰り返しの文字列が多いため、認識に阻害が掛かる可能性が高い)

ため、今年サイト改装しようと思っていましたが、ちょっと症状が落ち着くまでいったん今のままで。

という感じです。
ただ、読書にしろHTML構文にしろ、一日このくらいとか、ぶっ続けでやらずに30分で休憩挟むとかすれば多分大丈夫らしいので、めっっっちゃ遅いかもしれませんがゆっくりやれればいいかなと思ってもいます。
あと小説を書くのはXでやっているのですが、構文組んだり、レイアウトしなくていいからざっくり書いてこのブログに乗せたり、Xの文庫ページメーカーやぷらいべったーを使ってしまえば、2万字くらいまでなら書けるかな、と思っています。
読むほうは読み間違いとかないようにゆっくりゆっくり読んでいるので、反応が薄かったり遅かったり、RPが極端に減っていたりと本当に申し訳ありません。

基本的には元気な生き物なので、書類作成とか仕事は出来るんですけども、少し休んだ方がいいよと言われました。流石に脳の手術は嫌なので休みます。
そんな感じですが今も言いましたが基本的には元気な生き物なので、構ってもらえると喜びます。あと深刻そうにしていますが、いつも通りのダメ人間というだけなので、あんまり気にせず通販にはなりますが、本とか読んでもらえると嬉しいですし、そもそもサイトとXの小説読んでもらえると躍り出すほど喜びます。ほんとに。
最近は石田三成の話を書いたんだ!とか言っておいて終わりにします。

病弱で本当にすみません……

イザークとディアッカの話

SEEDFREEDOM感想、閑話休題でイザークとディアッカの話をします。

今回の映画で一番しんどいというか、一番辛いことをやったのがこの二人だと私は個人的にですが思っていて、「なんでだよォォォ!?」って初回鑑賞時からずっと思っています。今も思っています。
まず、イザークとディアッカが出てきた時思ったこと

「あ、二人いるんだ。映像だけかな」
「あ、微妙にしゃべった。ザフトの二人喋るには喋るんだ。」
で、たぶんモビルスーツには乗らないかなー、とか、繋ぎ役かなあー、と思っていたので関さんと笹沼さん出てくれたんだなあ、くらいに思っていました、本当に。

だからじゃないけども、二人が戦闘に出ても軽い感じかな、と思ったら作中で一番重いし、なんなら一番重要な戦闘だったと私は思っています。
だってイザークがやったの「同胞殺し」なんだもの。
ディアッカは割り切っていて「もうやるしかない」「ここまで説得に応じないなら仕方がない」とイザークに繰り返し言うけれど、イザークは最後まで説得を試みて、だけれど最後「Meteor」 が流れる中でってのがド鬼畜なワケですが「軍法に照らして」という理由で同胞を殺すんですよ。

だってこれって初代SEEDの頃からずっとあった、というか作品の根幹に当たる「ナチュラルとコーディネーター」「地球とザフト」という部分を体現しているのが結局イザークの同胞殺しであり、イザークによる「愚か者」という言葉でもあるんじゃん。別にイザークが殺した相手も、もちろんイザークも愚かじゃなかったよ。

今回の映画の主題として、というか全体として「アコード」「ファウンデーション」という明確な敵がいて、だから物語に一貫性があり、話が進む部分はあったと思います。その一方で作品冒頭~キラ暴走は結局ナチュラルとコーディネーターの対立であり、デュランダル議長の「ディスティニープラン」があり、それを継承するとファウンデーションは言ったから、だからそれを否定した「キラ・ヤマト側」主人公側が正しい、みたいに話はもっていけるし、ラクスもキラもアスランもカガリもみんな、生き方は産れや育ちでも運命でもなく、自分で決めろ!という作品のテーマでもあったと思う。そうしてイザークは軍人だし、正義感はあってもコーディネーターだから、ナチュラルとは違う。人間だけど人間じゃない。

そういうのはあるけれど、作中でのラクスとカガリの会話の中で「ディスティニープランに賛同する者がいるのも理解できる」と。カガリはナチュラルで、だけれどある種の選民思想とまでは言わないけれど、「ディスティニープラン」も「青き正常なる」もどちらも「ナチュラルが遺伝子的に正しい」「コーディネーターの方が優れている」というのはあるんですよ、仕方ないの、ある程度。

そういう全部を飲み込んで「自分で自分の生き方を決めていいし、遺伝子で人は決まらない」という作品全体の根幹はずっと繰り返されてきたけれど、そうして映画でも語られたけれども。
その中で、軍属だからという理由で自分自身はコーディネーターで、ナチュラルより恐らく優秀で、殺した中佐からも「なぜナチュラルに味方するのか」「コーディネーターとして生きてはいけないのか」と問われたら、それはイザークくらいになればそっちに揺らぐと思う。それにこの話は映画全体では枝葉末節なのかもしれない。

だけれど、イザークとディアッカは、特にイザークは自分の選択や生き方以上に、自分自身の責任で仲間というよりも最早「同胞」を殺した。それが結局ミレニアムを助けて世界を救って、だけれどキラやアスランやシンみたいに大きく取り上げられなくても、それでもあの二人がジャガンナート中佐を殺したからミレニアムは助かった。世界が助かったレベルの話ですよ。

なんでイザークがそんなことしなきゃならなかったんですかね。
自分の感情よりも世界に対する責任を背負ったのはこの映画の中でこの二人なんだよ。みんなが自分の意思で、感情で、生き方を選んだ時に、責任を果たして同じ仲間を殺して、誰にも褒められなくても世界を救ったイザークとディアッカはこの映画で一番恰好良かったと私は思いました。

どうしてそういうことさせるのォォォ!?!?!?

SEEDFREEDOM・オルフェとイングリット

どの辺りから書こうかと思っていたのですが、こっちを先に、と思ってオルフェとイングリットの話を少し。
ファウンデーションとブラックナイツの話はまた別にしたいと思います。
先にと思ったのが、最初に書いたのがキラとラクスだったので、というだけなんですが、今回「キラ」⇔「オルフェ」という図式というか、先程も書いた西川さんによる主題歌「FREEDOM」における「無償の愛がある」「砂のように零れ落ちる」の部分というあたりが、キラとオルフェの対比であり、キラとラクス、オルフェとラクスの対比だと思っていたのですが、実際にはそうではなくて、と思った話です。

今回の映画でラクスがアコードだったという設定が付属して、そうしてそういう意味でオルフェは「製作時から」ラクスと対になる、運命の相手だったということになったじゃないすか。ディスティニー、運命。
だからある意味でそこにあるのは「無償の愛」であって、オルフェにとって「ラクス・クラインと結ばれる」ということは決定事項であり、運命であり、同時に「無償」であり「理想」なんですよ。でもそれはやっぱりキラの時と同じことになりますが空想までは言わないけれど、かなりぼんやりしたものではあったと思う。

本来の意味で「無償の愛」はラクスが言う「必要だから愛しているのではなく愛しているから必要」の方で、だけれどそれはキラもオルフェも分かっていなかった、という。分かっていたとすればそれはイングリットなんだろうなあ、と思います。
それはキラが「平和をポンと」差し出したくて、ラクスに必要とされたくて、カッコいいと言われたくて、『「愛している」と言われたくて』という「必要だから愛してほしい」という感情と、オルフェが言う「アコードだから」「最初から決まっていて」「だから愛するのが当たり前で」という感情は本質的に同じものだと思います。それは「無償の愛」ではなくて「理想」で「空想」みたいなもんだなあ、と。
それに対してイングリットは「姫様は自分の幸福が分かっていない」と言いますが、それも結局は「無償の愛」という不確かで揺らぎしかない、本当にそこにあるのかどうかも分からないものよりも「運命」だとか「必要としている」という「はっきりと形にしてぽんと渡してもらえる愛」を受け取れるのは幸福なことだ、というものだったのかな、と。

裏を返せばイングリットにとっても「不安定な愛情」「アコードだから」といういつでも翻るような内容でオルフェと一緒にいることが怖かったんじゃないか、と。
だからこそキラが吹っ切れてラクスを取り返しに来た時に「歌えなくなって、目が見えなくなって、それでも愛していると言えるのか」と訊きますが、それは分かっていたからこそ、聞いてしまうんだろうな、と。

関係性や運命とか、要不要だとか、理想だとか現実だとかそういうことじゃなくて、もっと単純に「愛している」と言えるのが羨ましいし、いっそのこと怖いからこその「行って」だろうし、その直前のラクスの動き、凶器を持っているイングリットから逃げようとする、そこにキラがいるというだけでいい(「なんて危ないこと」とキラが言ったのは捕まっただけでなく、イングリットとのここも含んでいると思う)、というのを許容してしまった部分はあるだろうなあと思いました。

そうありたかった、同じように自分もオルフェを愛しているのに、というのがあの涙なのかな、と。

そこから最後まで飛ぶと、オルフェは「その愛を」寄越せと叫ぶ、つまりはキラとラクスの愛が資格も理想も運命すら必要ない、だってキラに「ラクスを追う資格があるのか」と『資格』を問うたのに、結局そうじゃない、愛が欲しいと叫んだオルフェに最後まで寄り添ったのはイングリットなんだよ。イングリットの愛が寄り添ったし、「もういいの」と「私は知っている、わかっている」というのは本当の意味で「無償の愛がある」からで、やっと伝えられたのだろう、と。

だからEDの「去り際のロマンティクス」の「あなたへ告白します」「私は告白します」「この世界に背中向けて」というのはキラとラクスであると同時に、最後の最後にイングリットがオルフェへの愛を告白できたようにも、オルフェとイングリットの救いのようにも聴こえます。

ガンダムSEEDFREEDOMの感想

感想というほどの感想もないというか、感慨とかいろいろあるだろボケナスと思いながら最初から最後まで
『ガンダムSEEDの世界がSEEDのまま引き継がれてSEEDだった』
以外特にありません。最高でした。

以下細かい点(ちゃんと見て考えてはいました)

・キラの「加害者意識の他責思考」
これ一個も直ってなくてひやひやしながら見ていましたがほんっとうに直ってなかったのね!?ってなった。
「どうして聞くの」じゃねんだわ。ラクスのことなんだと思ってんだお前。「ラクスはどう思う」「ラクスが」じゃなくて!!
このキラの昔からずっとそうなんですけども自分は圧倒的に「加害者である」と認識しているのに、しかも誰もそんなこと言ってないのに加害者としての意識と疎外感と責任を感じていながら、でもそれを今作なら「君たちが弱いから!」に代表される「確かに僕は加害者だけど、周りのせいでやってるんだ」っていうのは薄らずっと感じてはいましたが、はっきりとこうなるともうどうしようもねぇから殴るしかないなというアスランの判断が正しく思える不思議。
でも序盤からラメント議長もキラとラクスが邸宅に帰れてよかったよかった、だったし、コノエ艦長も後から考えるとアレ「そんなことしてねーで嫁んとこ帰れや」って意味に聞こえてくるし、もうなんていうか、「平和をポンとプレゼント」出来ないとラクスには嫌われちゃうし、平和をポンとプレゼントすればラクスはきっと喜んでくれるんだ!っていう子供のような純粋さなのにどんどん突き進んでいったからこそのラクスの「優しいのです」なんですよ。
優しいんだよ、でもその優しさを誰にどうやって向けたらいいのか分からないままに大人になって、偉くなってしまっただけだからさ、今回のFREEDOMでやっとラクスにただ単純に「愛している」と言えるようになって良かったと思う、ほんとに。

西川さんの「FREEDOM」の歌詞に「無償の愛がある」とありますが、ラクスはキラへの愛に価値や優劣をつけないし、それはずっと無償の愛だったけれど、キラがラクスに渡したかったし、ラクスが求めていると思っていたものは「理想の愛」なんですよ。空想だとは言わないけれど、「これを渡せばラクスは喜んでくれる」が行き過ぎて「これを渡せないとラクスは愛してくれない」というところに行ってしまった部分は駄目だったと思うんだ。
ラクスはそんなものが欲しいわけじゃないよ、キラがいればそれでいいし、キラだってラクスがいればそれでいいんじゃないかと分かり合えた最後、本当に良かった。最後だけじゃなくてラクスを奪還した時のイングリットとのやりとりも……

一日位置関係性くらいずつ話したいですね。
アスラン・カガリ
ムウ・マリュー
シン・ルナマリア
オルフェ・イングリット
とか。関係性じゃなくてそもそも一人ずつ語りたいしラクスの話もまだしたいので、日記くらい毎日更新してよね!