この頃何も書いていないので何も書けなくなっていましたが、何とはなしにFGOの伊東先生と沖田さん。現パロばっかり書いているねと思いました。難しい話を考えるのが難しいのでなんかそういう話しか書いていませんが、現パロの二人って実を言うと初めて書いた気がしますし、こうも単純に普通の二人も初めて書いた気がします(なにそれひどい)。伊東先生と沖田さんも可愛いと思うんだー、と思ったけども現パロじゃないと伊東先生がいつも何がしか悩んでいるか沖田さんに斬り殺されるので(※どちらもゲーム本編より)、だいたいうまくいかないから良いと思います。
9周年とは言わないから、夏の水着で伊東先生と鴨さんと三成くんと武市先生と武雄さんと田中君と一気に全員☆5で構わないから実装してもらっていいですかね? ちゃんと全員宝具5にしますから。アロハシャツの鴨さんの未来を夢見て毎年裏切られている身にもなってくれないか?(無茶ぶり)
そういう訳で追記から現パロの伊東先生と沖田さん。
コーヒー
「伊東さんってこの暑いのにブラックコーヒーしか飲みませんよね」
「え」
向かいに座って名前も覚えていないようなすごい色の飲み物……今季限定のフラペチーノを楽し気に飲む? 食べている? 沖田君に言われたが、返答に窮する、としか言いようがない。
「でも甘いものが苦手ってワケでもないですよね、それは沖田さんも知っているのでした」
……どうしてくれよう、と思ってからそもそもの根本的なことを考えた。
なんでこの子と駅前の商業ビルに入っている全国どころか世界チェーンのコーヒーショップで毎週同じ曜日、時間にこんなふうに一緒にいるんだろう、と。
別に付き合ってない。
好みじゃないとかそこまでは言わないし、そもそも沖田君は十分魅力的で美人で可愛い子だとは思うよ? でもそこそこ年下だし、そもそも。
「君が大学で単位落としそうになるほどアホな真似して山南君を嘆かせたからだよね?」
「え? 急にどうしたんですか?」
「急にじゃないんだなぁ、これが」
そもそも沖田君は馬鹿じゃあない。ただ単にちょっと抜けていた程度のことだったから何とかなった。何とかなったがその『ちょっと抜けていた』程度のことでも、それが将来的に専門の部分ではなくても、結果的に首を絞めることはある、と思ったら、日本の教育も入りやすく出にくいというふうになってきているのかなあ、よかったなあ、と僕の思考は飛躍した。
「それでいいと思うんだよ、山南君。日本はね、大学の進級も卒業も簡単すぎたんだ。あんなに必死に入学しても出るのは簡単とか馬鹿にされて悔しくないのか君たち……」
大学教員その人である山南君に聞こえればいいと思いながらブラックコーヒーを口に含んで呟く。海外ではこんなことがあれば普通に落第で留年だ。それでいいだろう、入りやすく出にくい、そういうのでいいじゃないか、大学なんだから。
「伊東さーん、帰ってきてくださーい」
「あああああ! だから! 君が単位落とし掛けるから! 大学の担当教員の山南君が関わると色々後が大変そうで! 塾で講師とかやってる知り合いの僕にお鉢が回ってきて! 山南君だけならいいけども! 土方君とか顔も見たくなかったんですけども!? 土方君の秘蔵っ子なら土方君が何とかすればいいじゃん!?」
そう言ったら沖田君は不思議そうにしながら言った。
「でも伊東さんのおかげで単位取れました。武雄さんからも永倉さんからも斎藤さんからも感謝しなさいと言われました」
「そりゃあね!? それくらいはさすがに当然だと思う僕はおかしいのかな!?」
「でもそれからも会ってくれます」
「……あのさぁ!」
君が危なっかしいから、と言おうとしたら口にケーキを突っ込まれた。やめてくれ、何なんだ。
「でも伊東さんコーヒーしか飲まないし」
なんだ、この生き物は……ついていけないのだけれども、何というか。
「……僕が甘いもの好きなの誰から聞いたか知らないけども」
「はい? 山南さんと武雄さんから……」
「そこは誰でもいいんだけども」
「?」
「出かける時とかはさすがに好きなもん食べるし飲むよ?」
「……?」
……こういう義務的な接点じゃなくて、デートとかならもっとマシなとこ行くよ、流石に。
「次からそうする?」
「はい?」
……なんなの、ほんとに。