斎永でこれの長い話書きたいなあと思ったんですが、ロクなエンディングにならないことはほとんど確定しているのでやめておこうと思って放っておいたプロットを書いてみましたが、たぶんというか間違いなく碌な話にならない気がしたから最初だけ。
現パロだと思います。
マテバ モデロ6 ウニカは碌な拳銃じゃないですが、このサイトではよく出てきますね。前に杏ちゃんも使っていた気がするよ。あれでオートマなんだからすごいよね(褒めてる)。
イタリアの会社のオートリボルバーです。今は売ってないというか会社がもうないから今使っている人がいるか知らないです。アメリカあたりにはいるんじゃないですかね。
どうでもいいですが、攻殻機動隊のトグサ君が「マテバでよければ」とか言ってるのは確かモデロ6がモデルだったと思うので、毎回思うけども公費ならもっといい銃買えよって映画観るたび思います、そりゃあバトーさんも期待しないよ。
そういう訳で追記から斎永の不毛な話。
マテバ
「新八ってやっぱり馬鹿なの?」
「あ?」
真面目そうな、というかクソ真面目な手つきでそれを分解して、掃除して油を差して、丁寧に、いつも通りのルーティンワークで手入れする新八に、僕は何となく飽き飽きしながらそう言った。
「マテバ モデロ6 ウニカ、通称マテバ オートリボルバー。今どこで弾買ってるか知らないけど」
「なんだよ」
あて付けみたいに言ったそのセミオートマチックの名前に、新八は面倒そうにこちらを見る。
「前から一回聞いてみたかったんだけど、なんで新八ってそんな面倒な銃、護身用にしてんの?」
シリンダーを分解していた新八がかちりとそれを嵌めてから、もう一度こちらを見て、そうしてそれからぼんやりと息をついた。あ、聞かなきゃよかったかもな。
「生きてる感じするから」
「は?」
「斎藤、知ってっか? おまえの言う通り、こりゃもう廃盤なんでな、バレット手に入れるにはまあまあルートがいる。そうだっていうのにそもそも撃っても反動がでけえから、それなりにいなせるように撃つには練習量が一番になる。そうなると、一日一発程度は撃っておきたい。俺の性格の問題だけども」
「失敗したくない、ってやつ?」
「そういうこったな。で、だ。撃っても反動がでかいわりに、照準が合わせにくい。これは銃身のせいだが。一発目はいいが、二発目はだいたいが狙ったところにいっちゃくれない」
「……役立たずじゃん」
素直な感想を言ったら、新八は笑ってそれから、細かい部品を一つずつ確認するようにその銃を確かめてから、こちらを試すように銃口を向けて、それから適当に言った。
「ついでに連射するとデコッキングがないから不発弾に問題があるし、当たり前だがオートマだからな、シングルアクションでいいんだが、見せかけのダブルを乗っけたせいで無駄な機構がついてやがる。それ以外にも妙に部品が多くて手入れも面倒だ」
なぜか新八は、その僕が名前だけ知っていた拳銃の欠点ばかりを並べ立てた。それでも彼はいつもそれを大切そうに、そうして毎日丁寧に使っていて、それが不思議で仕方がなくて。
「だから俺はこれに一発しか弾を込めない」
「……馬鹿なやつ」
思わず一言吐き捨てた。そういう理想論めいたことが僕は基本的に嫌いなんだよ。
弾倉に弾は一発。反動が大きいからそもそも連射出来ない。精度が悪いから外しやすい。弾は易々とは手に入らない。
狙ったところに当てるには、練習して、弾丸一発で当てなければならない欠陥品の銃。
「まあ、護身用には向いてるんじゃない」
「だろ?」
笑顔の新八に何とはなしに眠たくなった。そんなことがあったら僕が殺してやるのに。護身用なんて馬鹿な奴。
まあ、護身用ではあるんだけどさ。
「ただの自殺用じゃん」
馬鹿な奴。毎日一発で、間違いなく自分自身を殺す練習をしてるなんて。
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永倉さんこういうところありそうだよねー、というのと、はじめちゃんはこういうの大っ嫌いな気がするなー、という話。
「マリアとアマゾネス」
「銀河」