「慶長年間」というタイトルの三成君の話を以前に書いたんですけどね(唐突)、かなり大雑把な建設途中みたいな話だったので、全面的に書き直しています。冗談抜きで太子が一晩で建てさせた法隆寺並みに骨格だけの話だったので、全面的に書き直しというか立て直しですね。最初だけ出来たからこれから違法建築にしていく予定です。
今一万字くらいだからちゃんと建築したら2万字から3万字くらいで収まるんじゃないかなー、と思いながら最初だけ直したけども最初から最後まで全然違う話になりそう。
・レイシフトメンバー減らそうね。
・徳川さんのところを島左近さんにしようね。
・左近さんと茶々様の話どうしようね。
・あそこまで書いて刑部少輔出てないのかよ。(自分で書いて忘れていた)
・徳川さんが心底意味不明な人になってるので何とかして。
・左近さんが心底(以下略)
・大谷刑部少輔さん何とかして出して。
違法建築っていうか、やりたいことは決まっているので頑張ります。三成君の記憶と実際の願望を補正した場合の話。最近フェイカーさんと宝物庫を回っているとなんか三成君って忘却補正か忘却無効のどちらかに振れそうだけどもどちらもおかしいんだよなあ、と思った話。
集中力が続かないので最初だけ置いておきます。
「石田三成、クラスはセイバー」
そう言ってから微かな違和感があった。ここはカルデアだと分かっている。分かっているのは邪馬台国であった出来事を覚えているから、と思ってから、その記憶と記録はどこにあるものだ? と改めて考えた。考えながら、そのマスターを見て、そうして、それから――
慶長年間
「クラススキル?」
「そう。君のクラススキルについて聞きたい。と言っても自分で分かる範囲なんて微細なものしかないからこちらでも解析を進めていたんだが……困った話だ」
ダ・ヴィンチ殿に呼び出されてそう言われる。モニターに映し出されたのはカルデアに召喚されたサーヴァントとしての私のスキル、ではなく、そのクラススキル、というものだった。
「……意識したことがなかったな」
「基本的にはそうだろうね。クラス……セイバーやライダーといった枠組み特有のものもあれば、生前の逸話やサーヴァントとしての成り立ちによって付与されるそれぞれ特有のものもある。そのうえでこれを見て、君自身に思い当たるところがないかなー、というのを確認したい」
そう言われて改めて見たそのクラススキルは「対魔力」「騎乗」……「忘却補正」?
「忘却補正?」
「そうなんだよねー。そこが気になって一応聞いてみた、という感じ。スキルの要素としてはクリティカル威力とかそういう感じではあるけれど、これはアヴェンジャーに特有のクラススキルだと認識している。でも君には復讐とかそういう要素……は多少あるけども、そうじゃなくてさ、そうじゃない気がする。気がするというか、君には復讐者のクラススキルも要素もないし、他の数値上君には何も問題がない。我を忘れるような動作や狂化は感じられない。だけれど君の忘却補正はEXとかなり高い数値を出している。それを放っておくのは危険なんじゃないかな、と思ったんだけど本人に自覚や思い当たる節がないなら仕方がない」
だが、とダ・ヴィンチ殿は続けた。
「君はアヴェンジャーでもバーサーカーでもない。それは覚えておいた方がいい」
「は?」
釘を刺すような言葉が妙に頭に残っていた。釘を刺す? なぜ?
いや、忘却を補正する? なぜ?
私は何を忘れていて、私は何を補っている?
「ほら」
人は簡単に忘れる生き物だ。
――誰かの声がした。
……今はいつだ? 西暦 ?
「西暦1615年、元和に改元、慶長年間終了
西暦1615年、慶長二十年、豊臣氏、滅亡」
それは何時の話だ?