蘆屋君の話(FGO道+ぐだ♀)

書きました。年末だからね、と思っていたんですが年末だから今お餅ついてる……お餅食べるよ!食べる前に御堂とか祠にお供えに行きましょうねぇ……「まあ倒れない範囲で」って真顔で戦力外通告されたの笑うわ。昨日倒れたからなんですけども!(役立たず)

ということで年末なのでいやに距離の近い蘆屋君が面倒なことを言ってくる話。
道ぐだかと思ったんですが特にCP要素というより二人ともドライ過ぎたので+表記にしました。今年の書き納めいつになるんでしょうね、ずっと書いてるね。

 

 

わたしはひとを

「愛したいのと愛されたいのは別ものなのですよ」
「は?」

 いつものように、というのが当たり前になってきたくらいには当たり前に部屋に侵入して、ベッドで何がしか式神なのか呪符なのかを書いている道満に言われた藤丸は首を傾げた。

「というか少し驚いてくれませんか?」
「慣れたよ」

 そうあっさり言われてため息をついた道満の、それでもいつもとは違う言葉に思わず顔を覗き込んだ藤丸の瞳を彼は覗き込む。

「マスター……というよりは立香。拙僧が貴女を愛することはないでしょうねえ」
「何言ってるの?」
「ええまあ、人類を愛していないだのと言われてしまったので……おっと? あの獣とは別物という設定でしたかな?」
「道満……リンボ、どうしたの?」
「別段? ただ少し思うのです。ああ、『愛されたい』というのとも違う。貴女は貴女自身を愛してはおられない」

 そんなことないよ、と呟こうとした彼女の首許を、彼の長い爪が掻いた。血が出ているのにそこになんの感慨もなかったことに藤丸立香という人間は何も考えることはなかった。
 傷は礼装で治せる。医務室がある。記憶は誰かが保存している。代わりがいないから?

「代わり?」

 それもなんだか可笑しな話だ、と笑った彼女にキャスター・リンボは笑った。蘆屋道満は嘆いた。

「拙僧は貴女を愛せない。貴女は自身を愛せない。ではその貴女は、誰かを愛することが出来ますかな?」

 その問いに、彼女は返答に窮するでもなく、その陰陽法師から興味を失ったようにその場を離れた。
 ただ一言、扉の前で聞こえた言葉に、彼は笑う。

「出来ない」

 悲しみもなければ、嘆きもない、ただ淡々としたその言葉に、その陰陽師はただ笑う。

「とかくこの世は度し難い」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です