永斎ウサギ半獣化バグ

よく考えなくてもこれ本にしているのにちゃんと載せていなかったなと思ったので追記からウサギ本の一話目置いておきます。こういう話が延々と続く本です。

この本にもまとめてあるんですが、フロマージュさんで展開していただいていました。まだ1、2冊あるかもしれない。最近在庫が不明確でなかなかすみません(なんか動きが委託側でも分からん時ある)。

HTMLにしてページ作りたかったんですがちょっと時間ないので待ってください。
この霊基の半獣化バグから始まって、あれやこれやえろどうじんなども含んだ内容の話が昨日書いた話の本に入ります。その一話目。
今更ながら、こちら の半獣化バグについてはくろわし先生とのりみかん先生ともたくさんお話しさせていただきました。くろわしさんのにゃんこ斎がpixivで読めるから読んだ方がいいよ。めっっっちゃ可愛いからね。

うさぎびより

 霊基の半獣化バグ。手元の端末のカルデア内連絡で『回覧』と大きく書かれた文字を見て、俺は正直なところ頭が痛くなる感覚を覚えていた。

「そりゃあ確かに、俺がいた甲斐も十分おかしかったが……」

 それにしたって……と思いながらベッドで寝ている(洋風の部屋にもだいぶ慣れた)自分の昔の仲間で、腐れ縁で、結局そういう仲に落ち着いた斎藤一が……俺も今起きた所だから今気づいたが、斎藤の頭に青くて長い耳がついており、尻の辺りにまん丸の尻尾がついているのを見て……

「いわゆるウサギだな……」
 身体は完全に人間で、無駄に高い背もそのままだが、半裸でワイシャツ一枚羽織っただけで、その姿に耳と尻尾が生えていると、何とはなしに背徳的な気分になる。
 そう思っていたらもぞもぞと斎藤が起き出した。

「ん?……ん? しんぱち、何かしたか?」

 まだ起きたばかりでぼんやりしているその状態で、斎藤はさすさすと尻尾を撫でつつ、気が付いていないのだろうが違和感はあるらしく、そのまま起き上がってこてんと首を傾げて……首傾げると耳が可愛いなこの野郎。

「俺は何もしてないが、とりあえず湯浴みしてこい。姿見、見ろよ。それから回覧見せるから」
「ん……」

 寝起きでぼんやりしたままの斎藤は、特に疑問も持たずにぽてぽてと浴室に向かう。
 ……それから斎藤の悲鳴が聞こえたのはそこまで時間が経たない頃だった。

「……」

 きっちりスーツを着込んだ斎藤は、それでもしかし、耳と尻尾が隠しきれていない。というか、スラックスなら隠せると思った、とは本人の言だが、それにしてもそこからちょこんと丸い尻尾が生えているとなんというか……いろいろ問題がないか?と思ったのだが、端末の回覧を見せた斎藤の反応は思った以上に冷静だった。

「ああ、よくある……」
「よくあるのか?」
「まあ、カルデアでは。自分が被害被ったことなかったから……これ霊衣に登録されねぇといいなぁ……眼鏡で勘弁してくれ」

 わりと平然としつつも、それなりにショックというかそういうものはあるらしい斎藤はぺたんと長い青の耳を折って俯いた。いや、何というかそういうものが可視化されるのはなんというか……。
 そうして回覧をよく見れば、『だいたい霊基異常が発生したサーヴァントはいつものことなので特に問題なし!』と書かれていた。ダ・ヴィンチと言ったか。あの嬢ちゃんがそう言うならまあ、大丈夫なんだろうが、いや、毒されるな、ここ本当に大丈夫か? と勝手ながら心配していたら、斎藤に袖を引かれる。

「何見てんだ」
「ん?」
「こっち、見ろ」

 あー、そう言えば、ウサギって寂しいと死んじまうとかそういうのあったよなぁ、流石に与太話だと思うが……ウサギの生態調べておかねぇと。

「ほら、構ってやるから拗ねんな」
「拗ねてない!」

 威嚇されても怖くないというか、可愛いだけだな、これ。


 ざっと調べたところによると、ウサギは寂しいと死ぬことはないが、怯え性で、万年発情期の多産の寂しがり屋……

「だいたいいつもの斎藤じゃねぇか」

「おまえの出撃予定は全部なしだ。サポートも含めて俺がやる」
「兎だからって舐めんな馬鹿っ八!戦える!」
「だめだ」
「何だよ!鬼神丸、ちょっと重い、けど」
「ほら」
「でも! マスターちゃんに迷惑っ!」
「今のおまえを外に出したら誘拐の危険が高すぎる自分の可愛さを自覚しろ」
「ワンブレス!」
「それとも、寂しいのか?」
「みっ!?違う!」
「帰ってきたらいくらでも構ってやるからよ、いつも通り」
「みっ……待って、る」
「良い子だ」

 霊基バグで半分ウサギになった斎藤が、さすがに出撃できないからと置いて行ったら、帰った部屋で俺のシーツと着物を掻き集めて寝ていた。

「……」

 ウサギは寂しいと死んじまうと冗談で沖田が言ったらキレてたが、半裸で青い耳と尻尾をぴくぴく言わせながら俺の布団で、かつ俺の服やらを掻き集めた姿では説得力がない。

「とりあえず……」
 最近支給された端末のカシャという結構大きめのシャッター音でも連写でも起きないからロック画面と待ち受けにして。

「次逆らったらこれで黙らせるか」

 印籠みてーだな、いや、可愛すぎるか。

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