景時誕遅刻!

一日遅刻しましたが、景時さん誕生日おめでとうございます!ということで望美ちゃんと景時さん。
誕生日をどうやって祝おうか考えた後、誕生日をどうやってエロにしようか考えたあたり、本当に景望のエロが好きなんだなあと思いました(これはひどい)
望美ちゃんが可愛いのが悪いんだZE!と景時さんの代わりに言っておきます。責任転嫁ともいう。
本当に景時さんの京EDはみんなハッピーエンドになれるから書いていて楽しいです。そして神子神子姉妹も書けて満足。確かな満足。望美ちゃんと朔ちゃんが姉妹になるのもまた最高のEDなんだよ!と思います。

そして誕生日だからプレゼントは望美ちゃんじゃないですけども、安定のエロでした。今回はエロ部分が短いですが、相変わらず望美ちゃんをいじめるのが好きな景時さんみたいなエロになりました。ガッツリエロも久しぶりに書きたいなと書きながら思いました。今回はシリアスなことや立ち止まって考えるようなことが起こらないです。誕生日だしね。

5日と分かっていたものの、昨日体調不良でまるっと意識を失っていたので(眠っていたわけではないという恐怖の定期事案)、ざっくりプロットはあったのに書けたのがこの時間っていう。
そして書いて更新作業をして、景望を書くのもまるっと久々になっていて、去年本当に何もしてなかったんだなあと思ったので、今年はいろいろ書きたいです。上にも書きましたが、ひたすらがっつりエロばっかりの景望は書きたいとずっと思っているんですよ!!!(いつもそんなんだけどと言ってはいけない)
追記:いろいろ書類捌いたらすでに夜中だったので集中力的にパソコンから音が鳴っているとなんか上手く書けなかったので、中田さんのライブの「LIBERTY」をずっと流していました。「誘惑」とかいいですよね。絶妙にエロい。

そんなこんなですが、景時さんおたおめ!これからも望美ちゃんといちゃいちゃしていてください!

アンデッドアンラックの今週気になったこと

まめこさんにおススメされてアンデッドアンラックを読み、とても面白くて久々にヒットだったため、ジャンプの定期購読に登録しました。今って電子版もアンケートできるんですね。便利だ。
感想などしっかりまとめたいのですが、今週号を読んでふと気になったことをほんのちょっとだけ。

※ネタバレ含みます、めちゃくちゃ短いです。
風子ちゃんが他対象で、否定者で運を否定するってなると、これさ、訓練したら相手の「不運」を否定できるようになるんじゃね?と思いました。それだけです。

昔書いて上げた気になっていたやつ

を、追記に。ドラマです。いわゆる半ナマなのでCPはないですが閲覧ご注意ください。上田と山田の話。
「劇場版トリック ラストステージ」のその後の話。ラストのネタバレからパンフレットのネタバレまでを含みます。ご注意って思ったけどそもそも6年前の映画でひえってなった。
あれ?上げたよね?と思ってブログを漁ったのですが、見つからず、たぶん引っ越し前のブログに上げてて、引っ越しの時取りこぼしたのかなと思うのは、映画の感想はちゃんと残っているからなんですよね。なんでだ。
この頃深夜に作業することが多くて、PCの画面をつけているのでどうしても動画を流せないから、テレビでDVDやらBlu-rayを流しています。それもなるべく頭に内容が入っているものじゃないと邪魔になるので、基本的に「衛宮さんちの今日のごはん」を一周したらトリックを一周という感情ジェットコースターな流れ。
劇場版ラストのトリックは何回見ても最後の「月光」がかかるタイミングが神懸かっていて、本当に、お母さんと上田さんの会話から前奏が流れ始めたところからぼろぼろ泣くので、めっちゃいいです…と安易にお勧めするんですが、この最後の月光の瞬間のためだけにドラマ版も全部見てください(無茶ぶり)。はるか昔、夏休みなどという概念があったころ、夏休みに一気見した思い出。

そんな感じで、ラストステージのネタバレその後。

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書きたいもののメモ

・ビールしか飲まないアーラシュさんとビールは苦いから嫌いなニトちゃん。
去年から思っていたのですが、黒ビールというかポーターじゃなくてピルスナーやラガービールにはまり始めるアーラシュさんのバレンタインヤバいですよね。バレンタインイベが最高なのに加えてビールか…そうか…とずっと思っていた。とか言いながら古代エジプトも基本ビールだけどビールが苦手なニトちゃんはサーヴァントなのをいいことにいろいろなビールを試すアーラシュさんに呆れてほしい。
「ビールなんてアルコールが強くて苦いだけではないですか!」とか言ってほしい。エジプトビール度数めっちゃ高いイメージある(イメージ先行)

そんなことを言われながら食堂で冷蔵庫開けて当たり前のようにピルスナー呑んでるアーラシュさんはふとホワイトエールなら若い女性に人気だというのをなんか知らないけど雑誌で読んだとかでふと持っていったらいいと思います。そして「ビールなんてどれも苦いに決まっています!私は知っています!不敬ですよ!」なニトちゃんに対して自分自身がピルスナーやらエールやらラガーやらにはまったから、そういやファラオの嬢ちゃんも元はビール飲んでたはずだよなあと思ったという単純すぎる理由の酒飲み。
しかしそもそもにして飲めるけど好きじゃないニトちゃんに「そうかー」と言ってオレンジジュースを渡してほしい。そして自分でホワイトエールを飲んで「軽い!」と叫んでほしい。ニトちゃんは子ども扱いしないでくださいと言いつつさりげなく搾りたてのオレンジジュースなことに「果物は良いです。神への捧げものにふさわしい!」とか言いながらめっちゃ飲んでほしい。強要しない酒飲みと隣でオレンジジュース飲む(酒が飲めないわけではない)二人。ラシュニトみたいな限りなく+に近い×であり、限りなく×に近い+な二人。

先日のバレンタイン

以前試作を上げてみたのですが、ひどくこざっぱりしてるぅ、な盛り付けだったので、衛宮ご飯の盛り付けを参考にしてバレンタインはきちんと盛り付けてみました

こんなん

試作品より混ぜ用も飾りもクルミを多めにしたら、どこから切ったらいいか分からなくなって微妙にというかかなり正方形じゃないですがまあそこは素人だからね、仕方ないね。

これ作っていてふと思い出したのですが、その前にスコーンも焼いたし、ラーズーチーも作ったし、サラダ丼も、栗ご飯も作ったし、あとタケノコグラタンはとても良かったです。灰汁抜きからしたから士郎君と同じ手順で作りましたが、美味しかったです。豚汁や唐揚げもいつもと違うレシピにしてみたしで、そうだ、衛宮ご飯の既存レシピ制覇しようとふと思っています。やってみよう。

そんなこんなのバレンタインでした。

拍手ありがとうございます。久々の更新で申し訳ありませんでした。
頑張ります!

ベルアンの初夜

久々に更新しました。左門くんからベルアンの初夜話でした。
いろいろな方とメールなどで盛り上がるものの、なんだかんだといつもシリアスに走って書けていなかったので、新年に入って一本目だし姫はじめみたいなもんだろと思い、書きました(ひどい理由だ)。ベル様のハーレムの話や初夜話の後押しをしてくだっさった皆様、ありがとうございました&遅くなってすみません。
そういう初夜ということで、R-18です。ほんとにぬるいというかなんというかな軽微な描写ではあるんですが、致してるんでそんな年齢制限でした。

謎のタイトルですが、この二人の初夜に対することを考えていたら何というかだんだん頭が過熱状態になってきたので公案からでした。考えれば考えるほどドツボにはまる。さしたる回答を考えられなかった、というか、さしたる回答などないのに悩んだ、だから斬ったというのも主題だと勝手に思っているので、さしたる正解もないのにぐるぐる悩むアンリさんと、それを分かっていながらいろいろ自分のやり方を考えるベル様だなあ、とふと書類整理のために読んでいて思ったのでした(ちゃんとそっちも書こうね)。
東堂と西堂のトムジェリに特段の正しい答えはない、ということではないかなと思うことがあって(完璧な破戒僧の発想)、そういう、無為というか、こう、互いに噛み合わないし意味もないことで喧嘩して、結果的にこう、こう、喧嘩みたいな関係から始まって結婚して初夜を迎える二人って良いと思います!でもタイトルの公案に対するひどい風説の流布のようになってしまうので自重します。

ちなみに出典は「無門関」の第29則より。直前に14則を読んでいたのですが、どちらもわりと一般的というか、なんでか分かりませんが有名ですね。最近感動した問答は「達磨廓然」。涙もろくてあかん。泣くような内容じゃないというか、生の法戦式見ることあんまりないからねと出典を書きながらやることはやっている言い訳をしていくスタイル。

ベルアン初夜の話はほんとまめこさんやとがわさんとお話ししていていつも完全に一致する感じなのがアンリさんは初めてで、ベル様はハーレムあったみたいなこういう圧倒的経験値差なんですよ!!!とめっちゃ萌えだけで突っ走って書きました。
アンリさんの羞恥心はもはや恐怖にもなるほどで、ベル様は丁寧に扱いたいんだけど、やればやるほど「手慣れてる」っていうドツボにはまるこの二人。好き。

去年も新年最初の更新が姫はじめとかだったのでたまにはエロもいいよねと言い訳しておきます。ほんともうね。何年も書きたい書きたいと言いながらいつもシリアスっていたベルアンのエロが書けて満足です。

拍手やブログ拍手ありがとうございます。とても嬉しいです。そして動きが少なく申し訳ありません。もう少ししたらいろいろ落ち着くかなあと思っているところです。メールなども楽しく拝見させていただいております。ありがとうございます。

追記1
ベルアンの関係性を考えていて、片方は片方のことをずっと見ていて、片方は片方のことをずっと考えている、ような執着が好きですという話をよくメールでするのですが(いつもありがとうございます)、「見ていた/知っていた」という執着でふといろいろ考えていてベルアンとクースカ、と思ってから更木剣八と卯ノ花烈もそうだなあと思って頭を抱えました。剣八と剣八は本当に互いに対する思いが重すぎて苦しくなる。ネタだけあるからちゃんと書きたいの筆頭みたいな二人です。二つ書いてみて案外満足したのもありますが、考えれば考えるほどうまく書けない。あとノイトラとネリエル。ノイトラ・ジルガは執着のあまり壊れていると思っていて、それがネリエルへの執着なのに十刃への執着とすり替えているのが絶妙で好きです。ちょっと違うけどアスキン・ナックルヴァールとバンビエッタ・バスターバインもそんなんかもしれない。この二人はあくまでも「かもしれない」くらいですね。アスキンもっとバンビちゃんのこと話しても良かったんだぜって思います。久々にそんなブリーチの話。

追記2
あ、そういえば「ファンシィダンス」のダイマ記事がなんかいろいろ不親切設計だった気がしてきたので追記しときました。20年以上前の漫画なので表現とかはまあ目をつぶってくださいというのと、とりあえず好きなセリフ置いときました。英峻。

試作

そろそろバレンタインですね、などということで試作。というよりも、三徹くらいすると作り置きや菓子類を作り始める悪癖で、試作という名の時間つぶしでした。
基本的には買ったものを贈るのですが、この頃は少しだけ体調がいいのと、徹夜のし過ぎで逆に時間が半端に余って(2時間しか寝られないならご飯作ろうっていうあれ)暇なので作ってみた。まあ試作段階なんですけども、今年は親戚宅と自宅用は手作りというか、大人しかいないのでね、こう、チョコ大量にあっても食べきれないというか、そんなんです。チョコ系の菓子を作るのはなんだかんだと久々で、しかもバレンタインとなるとたぶん学生時代に同じとこの連中に大量生産して配った以来かなあと思い返しました。男女比の関係で30個とかガトーショコラ焼いてた。最近買って済ませていたからね。学生時代はノルマだったけど、学生なのでぶっちゃけ既製品買う金よりも作ったほうが安かったという手作りチョコのドキドキを叩き壊すなと言われたおもひで。若さだなあと今回型二つ分で疲れ切ったので思いました。

ということでこんなん

クルミのブラウニーです。皿に盛って写真を撮ってみてからいくら試作品とはいえあまりに殺風景、ひどくこざっぱりしてるぅと思ってから、あ、ホイップとかセルフィユとかのトッピングしてないからだと気が付きました。こざっぱりしてるぅ…。
レシピは手元にあったものと衛宮ごはんのレシピで二つ焼いたのですが、どうだろうなあと思いつつ。
バレンタインネタも書きたいですね。(願望)

メモ

最近書いたのでBGM覚えているものメモ

・「彼岸花」(千歳×杏)
ポルノの「サウダージ」。まめこさんから感想をいただいてさらに加速したのですが、「よくある話」な千歳杏。表面だけなぞるとよくある幼馴染のちょっと不良の男の子にあこがれて…っていう過去恋の恋バナにできる内容なんだなあと気づかせていただきました。遠い…。
そして「ひとつずつあなたを知っていて さらに時を重ねてひとつずわからなく」なる杏ちゃんとか千歳杏だよなあと思いながら、千歳というよりは郷里そのものにほの暗い感情を抱いていそうな杏ちゃん。そうなんだよなあと思います。千歳というよりは、九州二翼な二人に対して、全くの共通語でしゃべり、やめたはずの兄のテニスを自慢し、完全に不動峰の方にいる杏ちゃんという存在にとって、その九州時代のすべてが「過去の恋」であり、「よくある話」なんだよなあとぼんやり思いました。

・「環状線ミレニアム」(穴熊×矢倉)
ポルノの「ネオメロドラマティック」をずっと聞いていました。(絶賛ポルノグラフィティプレイリスト日和)
アイドルの曲に疎いので「会いたかった」とかそのくらいしか思いつかなくて、穴熊くんの好きそうな曲よりも穴熊くんと相ちゃんにとっての日常、プロ棋士としての日常、アイドルとしての日常を生きる二人という感じがこの二人かなあと思いました。
「最後まで付き合おう 僕が果てるまで」のところなんかまさに、アイドルを辞めさせて奨励会に引っ張り込む穴熊くんじゃないかよと思います。
「咲こうが摘まれる 君の絶望」なんていうのがまさに、まさにですよ!プロ棋士であり、アイドルであり。そうでありながら、この二人って共通点というか、そういう職業に就いていながら、「群衆に紛れて 息を殺して」地下鉄に乗ったり、学校に行ったり、それこそステージに行くのも会館に行くのもこんな感じな気がするんですよね。
そしてラストの「咲こうともがいてる君の力」っていうのを「君の「愛して」が僕に「助けて」と聞こえた」っていう穴熊くんがあいちゃそを引き上げたと見せかけて穴熊くんもアイドルじゃなくてもいいってあいちゃそに思ってたってことは矢倉さんという人の指す将棋に救われていたのではないかな、と。

おススメの漫画2 完璧なボーイミーツガール

書きためていた日記を更新して何となく更新した気分になる第三弾です。2つほどおススメの漫画を紹介したいなあとふと思い立ったのが1年前(いくら何でも遅すぎる)。ちょこちょこ語っていたのですが、あんまりダイマすることないなあって自分のサイトを見ていて思ったので、たまには同人関係なく単純な感じでおススメの漫画を紹介する記事があってもいいんじゃないかなとゆるーく紹介第二弾。

スパイラル~推理の絆~(原作:城平京 作画:水野英多)

前も書いたのですが、私の男女カプ好きの原点です。ただ、これは原作が完璧すぎて妄想の余地がないというか、考えうる限り最上の結末を迎えるので、同人的にハマることはありませんでした。

ざっくりとしたあらすじ「主人公の鳴海歩は高校生。警察官の兄がいるが、数年前から疾走している。そのため、兄の妻で義理の姉に当たる鳴海まどかと二人暮らしをしていた。そんな中、歩は高校で結崎ひよのという女子生徒に嵌められる形で新聞部に入部させられる。そうこうしているうちに、学校では様々な事件が勃発。歩はひよのとともに兄譲りの推理力でそれらの事件を解決していく。しかし、事件が続くにつれ、兄である鳴海清隆、ブレードチルドレンといった命に関わる事件に歩は巻き込まれていく。それがひと段落した時、彼は自分の出生の秘密、兄との関係、自身の人生の意味を知る―――」

みたいな感じです。推理が基本ですが、一番は小説版の頃(歩君が中学生の頃)から続く、ボーイミーツガールの完璧な文脈こそがこの漫画の肝だと思います。
ボーイミーツガールの文脈は、「ボーイミーツガール・ボーイロストガール・ボーイミーツガールアゲイン」という三段構造が基本です。まどかさんとひよのさん(あんたとしか呼べない相手)という二人の女性に対するこの完璧なボーイミーツガールの文脈を、最後まで貫き通す姿勢は、推理小説作家さんが原作者でありながら、完璧すぎる恋愛なのです。恋愛、というよりは、愛です。そこに恋はない。
軽いネタバレなのですが、Fate/snがお好きな方は、「鉄心エンド」という単語にピンとくると思います。士郎君とは全く違うのですが、歩君は基本的に自分の存在に特段の意味を見出していないという大問題を抱えた、というか情緒何それ美味しいの、というレベルで情緒に欠けた人間なので、というかそういうふうに創られていて、「奪われるために存在している」ということに本人が自覚的なので、基本的にどの話でも「鉄心エンド」です。最初から最後まで鉄心エンドで、さらに言えばそれを彼は少しも苦に思いません。そしてそのラストに救いはありません。
よく清隆さんが一番特異で異常だと言われますが、この作品で最も異常でありながら淡々と日常をこなし、淡々と命のやり取りを続ける主人公の歩君が一番異常で、一番悲しいのだと私は思います。

これはもう本当に読んでいただくしかないのですが、好きなセリフを二つほど。

「ハレルヤ」
「ああ、あんたか」

この二つが彼が信じて失った少女へのただ一つの祈りなのです。祈りながら、孤独の中の神の祝福を祈りながら、そのすべてが自分のための救いではないと知っているという、実際「奪われるために存在している」という鳴海歩の生きざまは、本当にこの絶望と祝福を読んでくださいと言いたいです…。

おススメの漫画1 時代ということ

「環状線ミレニアム」に感想をいただいて泣きそうになりました。本当にありがとうございます!ほんっとに笑いと萌えと燃えのバランスが素敵な漫画でした。おススメです。
そんなこんなでおススメ漫画。
書きためていた日記を更新して何となく更新した気分になる第二弾です。2つほどおススメの漫画を紹介したいなあとふと思い立ったのが1年前(いくら何でも遅すぎる)。ちょこちょこ語っていたのですが、あんまりダイマすることないなあって自分のサイトを見ていて思ったので、たまには同人関係なく単純な感じでおススメの漫画を紹介する記事があってもいいんじゃないかなとゆるーく1年前の1月に考えていたのでそれを推敲してみました。

そんなおススメ1つ目。

ファンシィダンス(作:岡野玲子)

これ。実は漫画紹介しようと思った切っ掛けなんですが、一昨年の紅白の大トリというか、スペシャルがサザンオールスターズでした。平成最後の紅白で「希望の轍」でしんみり〆るのかなあと思ったら、「勝手にシンドバッド」で〆たんですよね。最高過ぎた。その時に思い出したのがこの「ファンシィダンス」でした。
前置きがだんだん長くなっていくのですが、「それにしても涙が止まらないどうしよう」という歌詞を一つの時代の区切りとして歌ったサザンですが、この平成についてファンシィダンスの主人公塩野陽平くんが「平成が始まった」ことについて言及する場面があるのです。
それはひどく無感動で、ひどく日常で、ひどく感動的で、ひどく非日常であるというファンシィダンスを貫く哲学そのものだと思うようなシーンなんです。たったの2ページそこらなんですが。

あらすじを適当に書くと、「主人公陽平とヒロインでキャリアウーマン真朱(まそほ)は互いに将来を約束し付き合っていた(1部)。しかし陽平は寺の跡取りであり、修行に行かなければならなくなり二人は離れ離れになる(2部)。はやく帰りたいと思う陽平、もうどうにでもなあれという真朱、しかし陽平はその俗世と哲学の混じり合った修行の中で一つの真理にたどり着いてしまう(3部)。そんなこんなで下山した陽平が悟ってしまいもはや現世で生きていけないことを知り、真朱はもう自分にはとどかないと別れを切り出すが…」というようなギャグマンガ少女漫画です。(ふざけてやがる)

ファンシィダンスは本当にすごくよくできた恋愛漫画だと思っていて、というのは、ラブラブとかそういうことではなくて、陽平くんと真朱さんという二人の間でぼんやりと、それでも確実に交わされる感情が着実に積みあがっていくからなんです。しかもそれは最初から互いのことを愛していていることが大前提なので、その過程を描くんじゃなくて、その愛の出処について陽平くんが修行に行って考え始めるという哲学漫画みたいな面もあるから本当によくできた恋愛漫画だと思うんです。修行というプロセスで離れ離れになるんですが、その時に二人が別々の場所で、陽平くんはお山の寺で、真朱さんはオフィスの片隅で、相手のことを考えて、相手の何が好きで、どこが好きで、だから愛しているんだとその愛の出処を探すっていう恋愛漫画としては特殊ですが個人的に一番好きな流れです。陽平くんはあっかるい(明るくて軽い)のでふとするとただ真朱さんが好きでとっとと山を下りたいだけに見えるんですが、その中で真朱さんを愛している、そしてその愛は、「世界の向こう側にたどり着いてしまった」、つまるところは真理を知ってしまった陽平にとって真朱の存在とはなんであるのか、という大きすぎる哲学があるのです。ハガレンなんかで分かりやすいあの真理と同等のものに真面目に現代人がたどり着いたうえで恋愛をするというぶっ飛び過ぎた漫画なんですが、一度真理にたどり着いてしまった陽平くんはパチンコの玉が打ち出されて跳ね返る様にさえ、その軌道線上、放物線に宿る真理を見出し始めます。外の世界は真理を知るとこんなにも輝く。こんなん付き合いきれねぇ!!と真朱さんが思うのは当たり前で、そこをどうやって恋愛に持っていくのかがめっちゃ楽しいです。いいえ私はおひつじ座の女。
真理を知って、世界の向こう側(人間ではなくなってしまう悟った人となる向こう側)に行ってしまいそうになる時に、現実世界のよすがとなるのが真朱さんだという最高にハイな愛なんですよ。
あと修行時代も楽しいよ!全体的にギャグが面白すぎるので、ギャグマンガとして楽しむこともできます。むしろギャグが秀逸すぎてすごい。
しかし、この真理とかそういうのが全くファンタジーではなく、現実世界の出来事として、普通に考えたら少女漫画か何かのような筆致で、当たり前の日常と恋愛として描かれていく軽妙さがすごいんです。

当たり前のように追記
20年前の漫画なのでいろいろと古いです!(いまさら)
ある意味業界漫画。裏臨●だぞ!と言ってみる。
個人的に好きなセリフを一つだけ

「一瞬、おたくの死にざまを見てみたい、と思った。ごめん」

修行中のこの一言がヨーヘー君への最高の賛辞なんじゃないかなあと思います。英峻うかつすぎんよー。そのあともうかつすぎんよー。たぶん陽平くんの引導なんぞ50人くらい集まっても足りんでしょう、とこれは余談ですが。
ついでにこのシーン単独だと陽平くんがただのクズなんですが、まあそこはそれ。
「御免」と謝るところに英峻のまだ人間であるところというか、ニルヴァーナに到達してしまわない、向こう側に行ってしまわないある種のまともさがあるんだと思います。

もう一つ大切な追記
わりと真面目に30年以上前の漫画なので(親の私物を読んだのが私も初めて読んだとき)、現代の倫理観や価値観にそぐわない内容がわりと頻繁に出てきます。苦手な方はめっちゃくちゃ苦手になる可能性があるので、ご留意いただければと思います。