寝るに尸せず

最初に。拍手やブログ拍手ありがとうございます。
またぽつぽつサイトを更新できればいいなと思っているところです。とりあえず杏ちゃん誕生日書きたい……遅刻でも書きたい!です。

part何番か分かりませんが、死んだように寝ちゃならねぇって孔子様も言ってるだろということで、お前久々にサイトに何しに来た、と石を投げられそうですが、ご報告的なものに来ました!元気じゃないです!いつも!

Twitterの方でぽつぽつ報告していたのですが、このごろたびたび意識消失してまして、さすがにヤバいんでないのということでこの間検査と投薬のために入院してきたんですよ。サイトに来ている方はだいたいご存知かと思いますが、入院は年中行事だから仕方ないね。それによっては今後の身の振り方が云々というのがあったのですが。

…………ワッカンナイッス!

とのことです。突然意識を消失する発作というとてんかんあたりが有名ですし第一候補に挙がっていたのですが、脳波を3日連続でとっても、発作が起こる特徴を調べても、全く当てはまらず、てんかんと呼ぶことはできない、という結論になりました。私は悲しい。
ついでに脳波をとって分かったことがまた悲しい。
「夜寝てる?」
「ま、まあ寝つきは悪い気がしますが」
「あのねぇ、一般に言う睡眠状態が脳波からすると数える程度しかないんだ。普通の人はこれが一晩続くのね」

か な し み !

私はいつから傭兵か軍属になったのですかね!こんなの見たよ、精〇の守り人でバルサがさ、こんな感じの描写されてたの覚えてるよ!眠りがどれだけ浅くて一瞬で起きるか、みたいな描写だった気がする、とその一瞬で思いました。あと斎藤さんもきっと深く寝たりしないだろうなあとかぼんやり思っていたら

「疲れない?毎日」
「すみません、寝てないってことですかね」
「まあ単純に言えばそうなるからね」

と言われました。かなしみをせおった。
どーしたもんかと悩んでいますが(てんかんだと分かりやすく薬や制度があるんですよ、しかし原因不明の意識消失となるとただ怖いだけなのね。私の病気で原因と治療法がはっきりしてるものの方が少ないんですけど!)、「でも意識はなくなるんだよなぁ」ということで薬を飲んでみますがそれでも倒れ続けたらまた先のことはその時考えましょう的な感じになって、私は黒子くんでもリコさんでもないんだ、と診察室で思いました。

でも先生もかなり困っているのが分かったから、「かくかくしかじか、いつも原因不明の病気で」と言ったら、過去の投薬歴等を細かく聞かれて、答えていったら(全て効いてない薬になるそうです、びっくりしたけどまあ一ミリも治ってないし)

「もっとヤバい何かがありそうだね」
「マジすかー、死にませんよね?仕事あるっす」
「一ヶ月様子見てる間に考えるからちょっと待て」

ということになりました。やっぱり悲しい。
生死の去来するは棚頭の云々と思ったのですけど今一線絶えられるとけっこう困るんだよなぁとやっぱりぼんやり思いました。新選組のアンソロ欲しいです(私利私欲)。

あとお盆まで生き延びたかったのでお盆前にまた診察を入れてもらいましたがそれまで分かるかは「不明」で少なくとも「毎日寝てない」ということが今回分かった大きな収穫でした。10年くらい寝てないことになるそうです。こぇぇぇよ!

だいたいそんなかんじ!

サイトの方がなかなか更新できず本当に申し訳ありません。Twitterで毎日元気に狂っております。斎沖も一度本を出してみたりしてずいぶんと活発なもんだなと思います。とはいえ完全に再録本なんですが

こんなんです。上の青いのが短編再録で100頁くらい。下の桜色のがR指定を含む長めの話の再録で160頁くらい。成人指定マーク隠れてます。本当に実験的なものだったので以下に書いてみるのですが、改善点がいっぱいなのでもらってくださった方はありがとうございました。
他のジャンルも需要があればというか私自身作りたくなったら1冊2冊くらいずつ作ろうかなと思うので備忘もかねて。

サイズ
・どちらもA5

表紙
・アートポスト紙200kg
⇒反りが気になるので単色で染めたのはちょっと良くなかったかなと思いつつもデザイン力が致命的にないのでもっと重めの紙にした方がいいのかもしれませんね。
・加工:マットPP加工
⇒個人的に触った時マット加工の方が好きだからという理由で。傷つきにくいまではいかないと思うのでやっぱりもう少し硬い紙にすればよかったかもしれない。ただ、このあとの本文の紙もそうなんですが、全体的に頁数が多かったため、あまり重いと読みにくいかなと思った結果でもあるので悩ましい。

本文
・書籍用紙72.5kg(淡クリームキンマリ)
⇒読みやすさ重視で書籍用紙にしました。目に優しいのが良かった。基本的に私が紙で保存したいというのが一番大きな部分だったので、ド近眼なので白地だと目が疲れるんです、という個人的な理由と、90kgと迷ったけれど寝転んで読むには重いかなと思ってこちらにしたので、本文の紙は完全に自分が読むとき用でした。
ただ、頁数が多いことの常というか、波打ちが多少あるのでこれ紙を重くしたら改善するんかな?と。
・遊び紙とか
⇒一切なし

レイアウト
・余白:各辺14mm、綴じしろ7mm
・文字大きさ 9ポイント(MS明朝)
・文字数22文字 字送り10.85ポイント
・行数18行 行送り16.85ポイント
・段組み2段
⇒タイトルとかでもっと紙面を上手く使いたかった部分はあるのですが、全体的に頁数が多くなってしまうので段組み二段で全部適用しました。タイトルだけ11ポイントだったと思う。その分字数や行間はわりとゆるっとしているのでまあまあ目に優しいかなと思います。目に優しいのが一番なのはさっきも書いた通り私が視力がよろしくないからです。

おまけ
・小冊子付けました。3本入っていてすべて書き下ろしですがSSなので本当にオマケ的なアレでした。
サイズ⇒B6
本文⇒書籍用90kg(淡クリームキンマリ)
表紙⇒レザック紙 桜色
遊び紙⇒和紙の花柄
デザインだけなら小冊子の方が頑張ったまである(オイ)
小冊子は紙を仕入れてインクジェットプリンターで作りました。紙が余っても仕事で使い道があるからイイネ!(黙れ)という。中綴じ本で手製本だったのでバラつきなどあったらまあ素人が作ったもんだと思ってやってください。

初めて出した本が斎沖で、ていうか斎沖にはまってまだ1ヵ月くらいの時に、すでに20話くらい長い話があって、短いのは30か40くらいあるという異常事態だったので本にまとめたのですが、本作るのって大変ですね…。楽しいんだけど慣れるまで本当に大変で、印刷所の方に助けていただいた感。ただ私は日中電話に出られるかというとそうでもないのでほとんどのやり取りがメールの印刷所様でたまたまだったけれど良かったなと後から思いました。
これを足掛かりに!じゃないんですけど、柳杏、柔蝮、景望、ベルアンあたりのまとまった数の話が単一であるCPを本にしたいなあとぼんやり思っています。
明日から正月の準備なので時間が出来たら作りたいですね。

それもそうなんですがサイトの更新しろ、と思っているので何か書きたいというか、ベルアンのネタをいろいろ練っているので書きたいですね。

拍手ありがとうございます。全然更新できなくてすみません…。斎沖ずっとツイッターで書いているけれどサイトに来ると自分でも実家的なアレがあるのでサイトの更新もしたいです。というか拍手そろそろ変えたいですね!?と思ったのですが押していただいてありがとうございました。頑張ります!

酒雑記

雑談です。最近ちょっと忙しくしていてサイトが更新できない&日記に書くことがないので酒雑記の雑談でもしようかと思いました(唐突過ぎィ!)
というか先日雪灯様と出羽三山の話になって修験道云々言っていたので思い出したのが酒だったんだよなあというひどい思考回路。というほどでもないというか、この時期はお世話になっている神社様の例大祭や、お盆が来れば山の祠に供えるものを用意するのでその延長線上で。

そんなわけで出羽の美味しい日本酒を2つほど。地域振興だよ!飲んでるだけじゃないよ!(言い訳)
最初に、「十四代」ですが、これは言わずと知れた銘酒で、今でも全国的に手に入らない&置いている居酒屋さんでも価格が高いですが、美味しいです。ただ、こちらの酒蔵の社長さんがおっしゃっているのですが、転売価格がどうしても嫌で、ぜひ正規価格で買ってほしいと。それは本当にそう思います。そこまで高いお酒ではないのに、プレミア価格の転売ではもったいない。山形に来る機会があればちょっと探せば正規の値段で買えますので!

ということで「十四代」以外で2つ紹介します。

1.「雪漫々」
これは私が一番好きな酒です。正直に言えば「十四代」以上に手に入りにくいかと思います。というのも、基本的に山形県内でしか流通していないからなんですね。県内だと、それなりの規模の酒屋さんでは大抵置いているのですが、県外ではほとんど売っていないので、山形の酒のレビューなどでも全く触れられないことが多いお酒です。
値段は一升瓶正規価格で6千円ちょっとくらい。通販で買うのもいいですがやっぱりしっかり温度管理されたものが美味しいので酒屋さんで買うのが一番おススメです。

大吟醸酒ならではのフルーティーな味わいで、飲み口はちょっと辛いかな、くらいの中口です。ただ、辛さが気にならないくらいフルーティーなのと、かなり丸みのある味わいで、大吟醸でもあるので初心者の方でも軽く飲めると思います。そして飲み口も淡麗までは行きませんがかなりすっきりしているので飲みすぎ注意。

手に入りにくい、ということを書きましたが、十四代よりは通販などでも正規価格で売られています。それから、これはちょっとした豆知識&ダイマなんですが、山形駅の駅ビルに酒屋さんがあります。そこは雪漫々も取り扱っているのですが、その上に300ml瓶にその場で詰めて売ってくれます。他のお酒もあるのですが、出張などの帰りの新幹線の中でビールの代わりに雪漫々もおススメです。

2.「上喜元」各種
どれを飲んでも美味いうえにリーズナブルなお酒です。高いものは高いですが、普段に飲むには十分な価格のお酒が多いですね。
「上喜元」はかなりのバリエーションがあるのですが、どのお酒も県内産の酒米にこだわっているため、口に含んだ時にしっかりと米の味がします。
個人的なおススメは

「純米大吟醸 雪女神」
県内限定品なので手に入りにくいのですが、米にこだわっているため、大吟醸のだけれどかなり飲みごたえがあります。県内限定品ということもあって、私も自分で飲むよりは人に差し上げたり、神社さんなどの奉納品にすることが多いです。

「上喜元 翁」
これも地元出荷のみですが、地元でもなかなか手に入りにくい印象。今年は一本手に入ったので飲み切りましたが、とにかく香りが華やかでするする飲める!日本酒の香りが好きな方には絶対おすすめの一本です。

「上喜元 純米大吟醸 愛山 熟成酒 超限定品」
紫の筒状の外箱に入った逸品。これは本当に美味しいです。一気に飲むのがもったいない。そして私は贈答品によく用いますね。

そして最後に私がめっちゃ好きで価格的にお勧めのやつです。
「上喜元 純米吟醸【生】」
これが物産館などで300ml500円くらいで売られているのですが、本当にうまい。
生酒なので冷蔵厳守ですが、すっきりした飲み口で、白身魚の刺身にも合うし、食前酒としても抜群です。安くてうまくて、だけれど上喜元らしく米の香りと味がしっかりする、絶対外さない逸品です。かっぱかっぱ飲みたいときに買ってくるので体調考えようね。

というのが出羽の個人的にお勧め2つでした。
以下番外編

佐渡の「北雪酒造」さんの梅酒と牡丹酒
ちょっとした伝手でいただいたものなのですが、美味いですね~。
牡丹酒はすっきりさっぱりしていて、どことなく薬膳風味。
そして何より梅酒です。
この甘みととろみが今まで飲んできて梅酒の中で最高点です。
ロックでしか飲んでいませんが、甘さが個人的に理想の甘さ。自分で梅酒を仕込むときはこれを目標にしたいくらいです。今年はシロップしか仕込まなかったのが悔やまれる。
本当に美味しい梅酒です。

そんな感じで飲兵衛的な記事になりましたが、本当になんか堕落しすぎた破戒的な記事になりましたが、山形にお越しの際はぜひ!

昔書いて上げた気になっていたやつ

を、追記に。ドラマです。いわゆる半ナマなのでCPはないですが閲覧ご注意ください。上田と山田の話。
「劇場版トリック ラストステージ」のその後の話。ラストのネタバレからパンフレットのネタバレまでを含みます。ご注意って思ったけどそもそも6年前の映画でひえってなった。
あれ?上げたよね?と思ってブログを漁ったのですが、見つからず、たぶん引っ越し前のブログに上げてて、引っ越しの時取りこぼしたのかなと思うのは、映画の感想はちゃんと残っているからなんですよね。なんでだ。
この頃深夜に作業することが多くて、PCの画面をつけているのでどうしても動画を流せないから、テレビでDVDやらBlu-rayを流しています。それもなるべく頭に内容が入っているものじゃないと邪魔になるので、基本的に「衛宮さんちの今日のごはん」を一周したらトリックを一周という感情ジェットコースターな流れ。
劇場版ラストのトリックは何回見ても最後の「月光」がかかるタイミングが神懸かっていて、本当に、お母さんと上田さんの会話から前奏が流れ始めたところからぼろぼろ泣くので、めっちゃいいです…と安易にお勧めするんですが、この最後の月光の瞬間のためだけにドラマ版も全部見てください(無茶ぶり)。はるか昔、夏休みなどという概念があったころ、夏休みに一気見した思い出。

そんな感じで、ラストステージのネタバレその後。

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メモ

最近書いたのでBGM覚えているものメモ

・「彼岸花」(千歳×杏)
ポルノの「サウダージ」。まめこさんから感想をいただいてさらに加速したのですが、「よくある話」な千歳杏。表面だけなぞるとよくある幼馴染のちょっと不良の男の子にあこがれて…っていう過去恋の恋バナにできる内容なんだなあと気づかせていただきました。遠い…。
そして「ひとつずつあなたを知っていて さらに時を重ねてひとつずわからなく」なる杏ちゃんとか千歳杏だよなあと思いながら、千歳というよりは郷里そのものにほの暗い感情を抱いていそうな杏ちゃん。そうなんだよなあと思います。千歳というよりは、九州二翼な二人に対して、全くの共通語でしゃべり、やめたはずの兄のテニスを自慢し、完全に不動峰の方にいる杏ちゃんという存在にとって、その九州時代のすべてが「過去の恋」であり、「よくある話」なんだよなあとぼんやり思いました。

・「環状線ミレニアム」(穴熊×矢倉)
ポルノの「ネオメロドラマティック」をずっと聞いていました。(絶賛ポルノグラフィティプレイリスト日和)
アイドルの曲に疎いので「会いたかった」とかそのくらいしか思いつかなくて、穴熊くんの好きそうな曲よりも穴熊くんと相ちゃんにとっての日常、プロ棋士としての日常、アイドルとしての日常を生きる二人という感じがこの二人かなあと思いました。
「最後まで付き合おう 僕が果てるまで」のところなんかまさに、アイドルを辞めさせて奨励会に引っ張り込む穴熊くんじゃないかよと思います。
「咲こうが摘まれる 君の絶望」なんていうのがまさに、まさにですよ!プロ棋士であり、アイドルであり。そうでありながら、この二人って共通点というか、そういう職業に就いていながら、「群衆に紛れて 息を殺して」地下鉄に乗ったり、学校に行ったり、それこそステージに行くのも会館に行くのもこんな感じな気がするんですよね。
そしてラストの「咲こうともがいてる君の力」っていうのを「君の「愛して」が僕に「助けて」と聞こえた」っていう穴熊くんがあいちゃそを引き上げたと見せかけて穴熊くんもアイドルじゃなくてもいいってあいちゃそに思ってたってことは矢倉さんという人の指す将棋に救われていたのではないかな、と。

おススメの漫画2 完璧なボーイミーツガール

書きためていた日記を更新して何となく更新した気分になる第三弾です。2つほどおススメの漫画を紹介したいなあとふと思い立ったのが1年前(いくら何でも遅すぎる)。ちょこちょこ語っていたのですが、あんまりダイマすることないなあって自分のサイトを見ていて思ったので、たまには同人関係なく単純な感じでおススメの漫画を紹介する記事があってもいいんじゃないかなとゆるーく紹介第二弾。

スパイラル~推理の絆~(原作:城平京 作画:水野英多)

前も書いたのですが、私の男女カプ好きの原点です。ただ、これは原作が完璧すぎて妄想の余地がないというか、考えうる限り最上の結末を迎えるので、同人的にハマることはありませんでした。

ざっくりとしたあらすじ「主人公の鳴海歩は高校生。警察官の兄がいるが、数年前から疾走している。そのため、兄の妻で義理の姉に当たる鳴海まどかと二人暮らしをしていた。そんな中、歩は高校で結崎ひよのという女子生徒に嵌められる形で新聞部に入部させられる。そうこうしているうちに、学校では様々な事件が勃発。歩はひよのとともに兄譲りの推理力でそれらの事件を解決していく。しかし、事件が続くにつれ、兄である鳴海清隆、ブレードチルドレンといった命に関わる事件に歩は巻き込まれていく。それがひと段落した時、彼は自分の出生の秘密、兄との関係、自身の人生の意味を知る―――」

みたいな感じです。推理が基本ですが、一番は小説版の頃(歩君が中学生の頃)から続く、ボーイミーツガールの完璧な文脈こそがこの漫画の肝だと思います。
ボーイミーツガールの文脈は、「ボーイミーツガール・ボーイロストガール・ボーイミーツガールアゲイン」という三段構造が基本です。まどかさんとひよのさん(あんたとしか呼べない相手)という二人の女性に対するこの完璧なボーイミーツガールの文脈を、最後まで貫き通す姿勢は、推理小説作家さんが原作者でありながら、完璧すぎる恋愛なのです。恋愛、というよりは、愛です。そこに恋はない。
軽いネタバレなのですが、Fate/snがお好きな方は、「鉄心エンド」という単語にピンとくると思います。士郎君とは全く違うのですが、歩君は基本的に自分の存在に特段の意味を見出していないという大問題を抱えた、というか情緒何それ美味しいの、というレベルで情緒に欠けた人間なので、というかそういうふうに創られていて、「奪われるために存在している」ということに本人が自覚的なので、基本的にどの話でも「鉄心エンド」です。最初から最後まで鉄心エンドで、さらに言えばそれを彼は少しも苦に思いません。そしてそのラストに救いはありません。
よく清隆さんが一番特異で異常だと言われますが、この作品で最も異常でありながら淡々と日常をこなし、淡々と命のやり取りを続ける主人公の歩君が一番異常で、一番悲しいのだと私は思います。

これはもう本当に読んでいただくしかないのですが、好きなセリフを二つほど。

「ハレルヤ」
「ああ、あんたか」

この二つが彼が信じて失った少女へのただ一つの祈りなのです。祈りながら、孤独の中の神の祝福を祈りながら、そのすべてが自分のための救いではないと知っているという、実際「奪われるために存在している」という鳴海歩の生きざまは、本当にこの絶望と祝福を読んでくださいと言いたいです…。

おススメの漫画1 時代ということ

「環状線ミレニアム」に感想をいただいて泣きそうになりました。本当にありがとうございます!ほんっとに笑いと萌えと燃えのバランスが素敵な漫画でした。おススメです。
そんなこんなでおススメ漫画。
書きためていた日記を更新して何となく更新した気分になる第二弾です。2つほどおススメの漫画を紹介したいなあとふと思い立ったのが1年前(いくら何でも遅すぎる)。ちょこちょこ語っていたのですが、あんまりダイマすることないなあって自分のサイトを見ていて思ったので、たまには同人関係なく単純な感じでおススメの漫画を紹介する記事があってもいいんじゃないかなとゆるーく1年前の1月に考えていたのでそれを推敲してみました。

そんなおススメ1つ目。

ファンシィダンス(作:岡野玲子)

これ。実は漫画紹介しようと思った切っ掛けなんですが、一昨年の紅白の大トリというか、スペシャルがサザンオールスターズでした。平成最後の紅白で「希望の轍」でしんみり〆るのかなあと思ったら、「勝手にシンドバッド」で〆たんですよね。最高過ぎた。その時に思い出したのがこの「ファンシィダンス」でした。
前置きがだんだん長くなっていくのですが、「それにしても涙が止まらないどうしよう」という歌詞を一つの時代の区切りとして歌ったサザンですが、この平成についてファンシィダンスの主人公塩野陽平くんが「平成が始まった」ことについて言及する場面があるのです。
それはひどく無感動で、ひどく日常で、ひどく感動的で、ひどく非日常であるというファンシィダンスを貫く哲学そのものだと思うようなシーンなんです。たったの2ページそこらなんですが。

あらすじを適当に書くと、「主人公陽平とヒロインでキャリアウーマン真朱(まそほ)は互いに将来を約束し付き合っていた(1部)。しかし陽平は寺の跡取りであり、修行に行かなければならなくなり二人は離れ離れになる(2部)。はやく帰りたいと思う陽平、もうどうにでもなあれという真朱、しかし陽平はその俗世と哲学の混じり合った修行の中で一つの真理にたどり着いてしまう(3部)。そんなこんなで下山した陽平が悟ってしまいもはや現世で生きていけないことを知り、真朱はもう自分にはとどかないと別れを切り出すが…」というようなギャグマンガ少女漫画です。(ふざけてやがる)

ファンシィダンスは本当にすごくよくできた恋愛漫画だと思っていて、というのは、ラブラブとかそういうことではなくて、陽平くんと真朱さんという二人の間でぼんやりと、それでも確実に交わされる感情が着実に積みあがっていくからなんです。しかもそれは最初から互いのことを愛していていることが大前提なので、その過程を描くんじゃなくて、その愛の出処について陽平くんが修行に行って考え始めるという哲学漫画みたいな面もあるから本当によくできた恋愛漫画だと思うんです。修行というプロセスで離れ離れになるんですが、その時に二人が別々の場所で、陽平くんはお山の寺で、真朱さんはオフィスの片隅で、相手のことを考えて、相手の何が好きで、どこが好きで、だから愛しているんだとその愛の出処を探すっていう恋愛漫画としては特殊ですが個人的に一番好きな流れです。陽平くんはあっかるい(明るくて軽い)のでふとするとただ真朱さんが好きでとっとと山を下りたいだけに見えるんですが、その中で真朱さんを愛している、そしてその愛は、「世界の向こう側にたどり着いてしまった」、つまるところは真理を知ってしまった陽平にとって真朱の存在とはなんであるのか、という大きすぎる哲学があるのです。ハガレンなんかで分かりやすいあの真理と同等のものに真面目に現代人がたどり着いたうえで恋愛をするというぶっ飛び過ぎた漫画なんですが、一度真理にたどり着いてしまった陽平くんはパチンコの玉が打ち出されて跳ね返る様にさえ、その軌道線上、放物線に宿る真理を見出し始めます。外の世界は真理を知るとこんなにも輝く。こんなん付き合いきれねぇ!!と真朱さんが思うのは当たり前で、そこをどうやって恋愛に持っていくのかがめっちゃ楽しいです。いいえ私はおひつじ座の女。
真理を知って、世界の向こう側(人間ではなくなってしまう悟った人となる向こう側)に行ってしまいそうになる時に、現実世界のよすがとなるのが真朱さんだという最高にハイな愛なんですよ。
あと修行時代も楽しいよ!全体的にギャグが面白すぎるので、ギャグマンガとして楽しむこともできます。むしろギャグが秀逸すぎてすごい。
しかし、この真理とかそういうのが全くファンタジーではなく、現実世界の出来事として、普通に考えたら少女漫画か何かのような筆致で、当たり前の日常と恋愛として描かれていく軽妙さがすごいんです。

当たり前のように追記
20年前の漫画なのでいろいろと古いです!(いまさら)
ある意味業界漫画。裏臨●だぞ!と言ってみる。
個人的に好きなセリフを一つだけ

「一瞬、おたくの死にざまを見てみたい、と思った。ごめん」

修行中のこの一言がヨーヘー君への最高の賛辞なんじゃないかなあと思います。英峻うかつすぎんよー。そのあともうかつすぎんよー。たぶん陽平くんの引導なんぞ50人くらい集まっても足りんでしょう、とこれは余談ですが。
ついでにこのシーン単独だと陽平くんがただのクズなんですが、まあそこはそれ。
「御免」と謝るところに英峻のまだ人間であるところというか、ニルヴァーナに到達してしまわない、向こう側に行ってしまわないある種のまともさがあるんだと思います。

もう一つ大切な追記
わりと真面目に30年以上前の漫画なので(親の私物を読んだのが私も初めて読んだとき)、現代の倫理観や価値観にそぐわない内容がわりと頻繁に出てきます。苦手な方はめっちゃくちゃ苦手になる可能性があるので、ご留意いただければと思います。

「矢倉の囲い」が専門的過ぎて

萌えたというより燃えたので、その後の穴熊くんとあいちゃその話を追記に。
やっと正月のいろいろが終わったので、ジャンプラをまとめ読みしていたら訳のわからん読み切りの将棋漫画があって、ガチマンさんやべえなと思いながら棋譜を想像していたら「いや、これもしかしなくとも本気で考えてる?やだこの漫画こわい」となって昔取った杵柄ということで(本職は囲碁です)、そんな感じの穴熊くんの一人称な話を書いていました。
・穴熊くんの同門の先輩と師匠が捏造されている(名無しモブです)
・穴熊くんのプロとしてのスタンスが捏造されている(サーセン)
・あいちゃそがプロになります(普通に諸々やべえやつ)
これだけ書いてもヤバいことしか起こっていませんが、そんな穴熊×矢倉みたいな×みたいな+みたいなぼんやりした話を追記に。

追記:さすがにこのサイトでは需要なさすぎだろと思ったのでピクシブにも上げておきましたがピクシブでも需要があるか分からないので、気になった方はジャンプラで無料だから読んでみてね!!!

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近況など2

日記さえお久しぶりになってしまいましたが、最近何やってんだお前と思われそうなほど何もしていなくて本当に申し訳ありません。気が付けば10月…このサイトの9周年記念日がやってきます。ちょこちょこ書いているのですが、当日に上げられるかなあとか、杏ちゃんの誕生日とか、蝮さんの誕生日とか、近いところだとてっしーとか、本当に今年は何もできてないな!?と思っております。10月に入ってからピクシブさんの方にいくつか話を投稿しておりますが、絶賛サイト取り扱い外というか、サイトにはたぶんほぼ100%置かないので、興味のある方はピクシブさんで探してみてください(安定の他力本願)。がっつりBLなので苦手な方はお気を付けください。

という感じで10月に入ってから動き出したので近況というか空白の9月何やってたんだお前という話を書いて大いに反省したいと思います。

9月ほとんどぶっ倒れてるか病院で検査してるかの2択でした(ド安定の体調不良)
さすがに無言で一日2回倒れて、倒れた記憶すらなく救急に運ばれた時は家族にもお医者様にも本当に申し訳なさが半端ないどころじゃなくて、しかもほかの病気の原因を調べている途中で倒れてその検査中の病院の救急に行くとかいうポンコツぶりを炸裂させていたので、本当に家族に迷惑をかけまくった上、次の検査日に先生にお会いするのが気まずくて仕方なかったです。こ れ は ひ ど い 。
そんな感じで9月の頭からちょうど30日までを過ごしていたので、びっくりするほど何もしていなかったです。そして検査がそのまま12月までもつれ込むということになったのでぼんやりしていました。何か書けそうなタイミングもなく、基本ベッドでできるゲームをしていたのですが、それもなんか芸がないなあと思うので、「たぶん12月くらいまでかかる」と言われた時にいろいろ吹っ切れてiPadのキーボード買いました。気づいたらアマゾンのタイムセールでカートに叩き込んでいた。ベッドでもいろいろ書ければいいなあと思って、でも仮想キーボードは苦手だなあと思っていたので、もう吹っ切れて買いました。治らないならもういい、これでベッドでも小説書けるぞぉい!と。全く病状やら倒れた原因やらが分かっていない状況でしたが、人様の御本を拝見したり、小説を書くとかゲームをやるとかマンガを読むとかそういうことしか、というかそういうことが一番精神的に楽になるのでオタクって…本当によいものですね…(そういうもの)。

そんな感じで9月はゲームをやってマンガを読んで、検査結果に絶望してiPadのキーボードを買って、10月に入ってからがりがり書いています。9周年も半分くらい書けた!という感じです。でも拍手お礼も変えたいなあとか、9にもっと関係のある話を書きたいなあと思ったりとそのくらいには元気になってきております。
9月にやったゲームはオンラインですがFGOのギル祭をずっとやっていたので高難易度備忘録は明日あたり上げます。なんだかんだ全部やったよ。そしてドゥムジタッチは癖になる。あと、AUOくじが奇数枚だったので最後交換できない1枚が残ったところで「残しておいても明日には紙屑です」がマジになって言われるたびにちょっとイラッ☆となりました。声が癖になったので世界は欲しいものに観ます。そしてシドゥリさん美人過ぎんか…ギル様さぁ…そのホテルというかデパートというかその制服さぁ…ナイス!!!シドゥリさんの美しさは古代バビロニアの服だけでなくそういった現代風のオフィスレディーというかそういう制服でも大変お美しいことを分かっていて、ギルガメッシュと完全に趣味が一致していて「さすが賢王様です!シドゥリさんの美しさを分かってるぅ!」ってめっちゃ思いました。美人。
9月に読んだ漫画は久々にハイキューでした。居ぬるに死せず、死んだように寝ちゃならねぇんだよとぶつぶつ言っていたら、ピクシブのマイピクの方から「暇なら久々にハイキュー語っていい?いいともー!」と自己完結型の語りが始まって、「待て待て待て、最近のハイキュー本誌とか知らんのや」ということで話についてくために久々にガッツリ読んでガッツリ稲荷崎に落ちました。キタサンキタサン……
ハイキューにしろ黒バスにしろ、なんでそこ?みたいなところにいつも落ちるらしいので、なんかこう、私はなにか歪んでいるのかもしれませんね(適当)。

そんな感じでコメントをくださった方やメールをくださった方、皆様にお返事できているかと思うのですが、本当にそれもお待たせしてしまったり、そうしてサイトの方はなんのお知らせもなく開店休業状態になってしまったりと本当に申し訳ありませんでした。
何かこう、やろう!っていう気力がやっと出てきた部分があるので、9周年あたりを目標に、いろいろサイトを動かしていけたらなと思います。不在の間も拍手やブログ拍手本当にありがとうございました。今月こそ、いろいろできるよう頑張ります!

 

近況というか来世は他人がの話

月に一回くらいせめて日記は更新したいなと思っていたのですが、思うだけならただですね(できてない)
夏コミ夏インテの御本を読みながら日々を過ごしております。すごい…冒頭からすごい…ってのがたくさんでとても楽しいです。
夏コミもインテも安定の通販だったのですが、お盆はなんかいつも以上に発熱して痛みが伴ったため、痛み止めと炎症止めの点滴をしてもらって乗り切りました。安定の体調不良である。夏の従兄妹回は一人だけ酒を飲んでいたので、4章どうだったと従兄に聞かれたためにアシュヴァッターマンの兄貴的素晴らしさについてほとんど絡む勢いで従兄と姉に語っていた記憶しかない(迷惑物件)

そんなんですが、「来世は他人がいい」の感想を書きに来ました。感想っていうかなんていうか。ネタバレはないです。たぶん。
今単行本真面目に買って追っているのが「来世は他人がいい」と「衛宮さんちの今日のご飯」だけなので、この落差よ…新しい漫画開拓したいので何かないですかね…おススメを拍手にでもぶち込んで置いていただければと思います…(安定の他力本願)

「来世は他人がいい」なんですけど、地獄の三角関係から抜け出せなくてあああああああってなってます。「二人は底辺」も電子版で買ったので余計、霧島→吉乃←翔真の地獄の三角関係がもうヤバいです。霧吉(CP表記が分からない)が本命なのは分かっているのですが、霧島と吉乃さんが絡んだり霧島が吉乃は代えが効かないとか惚れてるんですとか言うと「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」みたいな変な声が出るし、吉乃さんと翔真くんが絡んだり命張るのは吉乃さんとか二人は底辺のこと思い出すと「メ゛ェェェェ!」みたいな変な声が出るし、三人が一緒になると「マ゛ァァァァ!」みたいな叫び声が出るのでこの三角地帯死ぬほど好きです。あとこの三人見てると語彙力が致命的に下がります。いや、元から語彙力ないけど。
もうね、この三人が三人というか、霧島と翔真が吉乃さんに求めるものの違いというかこれがもう好き。
霧島は吉乃さんに幸せにしてほしいし、翔真は吉乃さんを幸せにしてあげてほしい。この差から行くと翔真くんの方が真っ当な気がするし作中でも正気だし頭おかしくないのは翔真なんだけど霧島のこの吉乃さんへの一途すぎて人間性を取り戻そうとしているところが萌えるし燃える。

と、地獄の泥沼三角関係を考えていたら頭がパンクしそうになるほど萌えるのですが、たぶん吉乃さんのことを一番理解していて一番幸せにできて一番大切にしているのは布袋さんなんだよなという結論にいつも達します。東京行くとき泣くほど大切な娘やんけ。ふさわしい男か見極めるため大阪連れてこいって言った時マジで悶えた。(2巻)それでいて蓮二さんの思惑全部知ってるやんけあんた…夜連れまわす男なんかとか結婚するにふさわしいか見極めるとか、面倒くさいと思われてもいいから吉乃のことを思ってるんだとかいいながらアンタ霧島から蓮二さんに電話かかってきて「一年よろしく」って話してるとき普通に聞いてるじゃん…なんなの布袋さん…

とりあえず霧島と翔真は布袋さんに土下座して吉乃さんへの愛を叫んで…