しつけ
「沖田ちゃんってさ」
「あっ、やっ」
くちゅくちゅとぬかるみに与えられる甘い刺激と、それから耳元で囁かれる欲を煽る声。後ろから沖田を抱きかかえるようにして、斎藤はゆっくりと彼女の体をいじくった。
「いつからこんなやらしい子になったの?」
吐息とともに耳元で言って、それから軽く陰核を撫でれば、びくびくと沖田の体が震える。
「ちが、やらしく、なっ」
「うそつき」
「ひゃうっ!あっ、そこぉ、だめぇ」
「だめ、じゃなくていい、でしょうが」
そう言って一層強く陰核を摘まんでみれば、少しの痛みと、それをずっと上回るびりびりと走る快楽に蕩けるように、彼女は震えて背中の斎藤に体を預けた。
「あっ、あぁ、らめ、らめ」
「だーから。だめならやめるけど。沖田ちゃんの嫌がることはしないからね?」
そう言って軽く耳を噛めば、とろ、と愛液がこぼれる。それに斎藤はくすりと笑った。
「どうした?痛いの感じる?」
「いたいの、すき」
「へぇ、変態だね。じゃあこっちも痛い方がいい?」
「きゃうんっ!」
そう言って急に陰核を強く摘まめば、一瞬で沖田の脳内は真っ白になり、視界はちかちかと明滅する。
「あっ、だめ」
とろり、と秘所をいじっていた斎藤の指を粘液が伝い、それから弛緩した彼女の体を彼は受け止める。その耳元で彼は意地悪く囁いた。
「こういう時はちゃんと言わないとね?」
「いき、ました。斎藤さんに、痛いことされて、きもちくて、イっちゃいました」
「痛いことされるのが気持ちいいんだ?」
そう言ったら羞恥心と早く続きをしてほしい気持ちとで、沖田は耳元の斎藤の唇を貪るように舐めた。
「んむっ」
「なに、積極的じゃない。口開けろ」
そう言えば素直に口を開いた彼女のそこに舌を差し入れて、口腔を弄る。口の中まで感じるように躾けた彼女はくちゅ、と舌が這いまわるそれに頬を紅潮させて蕩けたようにその口づけを受け入れた。
「それで?」
斎藤はそれに満足して、つうと唾液を伝わせて彼女を解放する。そうしたら融けた目で沖田は彼を見上げた。
「あ、の、っ」
「俺、読心術とかないから言ってくれないと分かんない。痛いのが好きな沖田ちゃんはどうしてほしいの?」
「分かってる、くせに」
抵抗するように、早く続きをしてほしいと言うように言った沖田の乳首を斎藤はぎゅっと摘まむ。
「きゃうっ!」
「なに、その目は?俺に反抗するの?」
「いたい、ですっ」
「痛くしてるからね?そのわりに気持ちそうだけど」
そう言ってもっと強くそこをつねれば、痛みが快楽に変わるように躾けてある沖田はふるふると震えて斎藤に寄りかかった。
「だめぇ、また、また」
「また、なに?言わないと分かんないって言ってんでしょ」
「あっ、やっ……」
そう言いながら斎藤は乳首から指を離して抱え込んだままの彼女の秘所にもう一度指を挿し入れ入る。
「あーあ、どろどろ」
ぬぷ、とことさらに音を立てて、二本入れた指で押し開くようにすれば、愛液がとろりとこぼれる。ぐちゅぐちゅと混ぜては指を折り曲げて感じる部分を撫でれば、沖田の体は何度も跳ねて、小さな絶頂を拾い続けた。
「あっ、また、いっちゃう」
「またってねぇ。イく時はちゃんと俺に教えるように言ってあるのに。もう一回躾け直さないとかな?」
さっきもイったでしょ?と耳元で囁いて、指の動きを焦らすように緩慢にする。そうしたら、耐えかねたように彼女は荒い息をつきながら言った。
「さっき、胸、痛くて、気持ちくて、イきましたっ、あっ、やっ、いま、も、やらしいとこ、ぐちゃぐちゃされて、気持ちくて、ひゃうっ、なんかい、もっ!」
「うーん、半分合格、かな?数は正確に数えないと、なんだっけ、テストっていうの?落ちちゃうから」
「そんな、てすと、な、」
「あーと、俺に反抗的な態度取ると減点するよ?」
「あっ、やぁっ、ごめん、なさい!」
そう言って斎藤は指をぐにと曲げてもう十分に知っている彼女が感じる部分を執拗に弄る。そうすればあっさりとまた絶頂を拾った沖田のそこはもう雄を受け入れたくて仕方ないと言うようにひくひくと震えて、愛液を零した。
「気持ちそうだね?」
「あっ、うぁっ」
「もっと欲しくない?」
分かっているくせにそう聞けば、彼女はこくんとうなずく。だけれど彼がそれで許すはずがなかった。
「だーめ。こういう時は?」
そう言って遊ぶようにくりくりと胸をいじれば、もう耐えられないと言うように、それでも羞恥心が残っているように、真っ赤な顔で、彼女は正面を向いて彼に抱き着いた。
そうして小さな声で懇願する。
「わたし、エッチな子なので、やらしい下の口に、さいとうさんの、おっきくてかたいの、食べさせてください」
ぎゅっとしがみつくように、教え込まれたそのいやらしい言葉を口にすれば、斎藤は満足げに笑う。
「ほんとにやらしいね、そんなこと言ってねだるなんて」
「さいとうさん、が!」
こう言わないと、と小さく続けたら可笑しそうに笑って、斎藤は彼女をあやすように額に口づける。
「まあ、反抗的なのもちょっと可愛いよね。エロいおねだりできたから、食べさせてあげますかっと」
「ひゃうっ、急には、だめです!」
「別に俺がぶち込みたいからいいんだよ」
「あっ、あつっ!」
乱暴に言って肉棒をその秘所にぐちゅ、と挿れる。すんなりと雄を受け入れたそこは、沖田が口で抵抗するのとは反対に、その肉棒に絡みつくようにうねってそれを食む。
「ははっ、ほんと気持ちいっていうか相性バッチリっていうか。沖田ちゃんのナカって具合いいよね」
そういじめるように言って、ぐちぐちと犯せば、羞恥心と快楽でもう何も考えられなくなっていっている彼女は彼にしがみついてその繰り返す絶頂の波に身を任せた。こうなるともう止まらない。獣のように交わるしかないと知っていた。
「さいとうしゃんの、おっきいの、せんよう、らからっ」
「そうそう、具合がいいのは当然だよね、俺の形覚えるまで躾けたんだから」
「ひゃいっ、うぁっ、ふか、い……!」
対面からいつの間にか押し倒す形になっていた彼女の腕をぐっと引いて根元まで挿れれば、こつ、と秘められた場所にその先端が当たる。
「あっ、だめ、そこ、おく、だめです!」
「なんで?好きでしょ?」
教えてあげたじゃない、と可笑しそうに言いながら、犯すそれを緩めずに、トントンと奥底の大切な部分をなぶれば、徐々に下がってきたそれが雄を求めて吸い付く。その感覚に、何度やっても慣れるということがない沖田はぎゅっと目をつぶって快楽と少しの恐怖に耐えようとするから、斎藤はゆったりと彼女の頭を撫でて、軽くひらいた唇を舐める。
「力抜いてろ、危ない」
「ふぁっ」
舐めたそのまま、軽く舌を差し入れれば、口腔も感じるように教え込まれた彼女はとろんと力が抜けていき、快楽だけを拾い上げる。
「あっ、おく、おくっすき」
「そ、一番大好きなとこね」
身を任せるように抱き着いて来た沖田を抱え上げて、きゅうきゅうと吸い付くそこをとんとんと叩く。それに合わせるように喘ぐ彼女に、欲を煽られて、斎藤は締め付けの強くなったそこで言った。
「っ……出すから、零すなよ?」
「は、い」
素直に返事をした彼女の最奥にどぷどぷと精液を注ぎ入れたら、恍惚とした表情でそれを受け止める彼女に、彼は肉棒で栓をするように抱きしめる。
「あつ、い」
譫言のように言った沖田に、斎藤は抱きしめたそこで囁いた。
「美味しいでしょ?」
「は、い、うぁっ、おい、し。もっと」
「残さず飲めよ」
一滴残らず注いだそれを零さないように体を繋げたまま、彼は彼女に口づけた。