追記に永斎🐰の短編です。相変わらず斎藤さんがウサギなんですけども、この間こういう、サイトウウサギがコロッケ食べるの失敗する話を書いていて保存したところで目が覚めるっていうかなり明瞭な夢を見て魘されていたんですよ。明晰夢とかそういうのもあるけども、レム睡眠というか、倒れて記憶がないときに見ていた夢だったんですね。倒れること自体は月に数回あるので(月に数回でもだいぶ問題があるからいい加減にしようね)、しかしこんなふざけた夢は……と思ったけどもPCには一切保存されていなかったので書きました。
ウサギ化はいつまで続くのか、分からないけれど永倉さんも斎藤さんも平和なのでいいと思います
そんな感じで追記です。
「⁉」
隣の席で飛び上がった斎藤に、永倉はふと目をやってから驚いて箸を取り落としているその食器を見た。
「な……」
「ころっけ、これ、」
「あー……ウサギの時って揚げたて駄目なの?」
ブーディカに言われて耳を垂らしながらぶんぶんと首を振る斎藤は、どうやらコロッケの熱さに火傷したらしく、舌を出しているそれに、永倉は水を飲ませて耳を撫でた。
「あー、残すのは気が進まねぇんだが、俺は食べ終わってるし、ちょっと連れ帰りますわ」
「そうしてあげなー。ごめんね、冷まして出してあげればよかったね。最近ナガクラくんが連れてきてくれるから忍び込まなくてもよくなってるしと思ってそのまま出しちゃダメだったかあ」
どちらにせよかなり子ども扱いされているな……と永倉は思ったが、ウサギの斎藤の方はそれどころではないらしい。その彼を連れて、部屋に戻ることにした。
*
「らから、熱くて!」
「分かったからちょっと口開けろ」
「ん」
ぺしょんと耳の垂れた斎藤に必死に言われたそれは、最近になってあまり束縛するのも、というかウサギだからと心配しすぎて部屋にこもらせるのも、と戦闘にはさすがに出せないが、食堂や図書館などには行くようになったから、もあるのだが、それでもこういうことが起こるからなあ、と考えながら少し赤くなっている舌を見て、永倉はふと考える。
「心配ではあるが、それ以上に」
「……? っ!」
その少し開いたそこに噛み付くように口づけて、検分していた小さな舌を絡めてみれば、驚いたように引こうとした身を捕まえる。
「しまっておきたいのが本音だがな」