以前日記でも書いたように、ガンダムジークアクスを観ていました。先日、最終話を配信で観終わったので感想。
断片的な感想というかまとめは書いて投げていたのですが、いろいろと雑だったのでもうちょっとまとめておこうと思い、それを含めて書きに来ました。
これも前にも書きましたが、アニメ版のガンダムをまともにリアルタイムで追ったのは多分SEEDシリーズで最後なので、本当に久しぶりでした。昨年だいぶ劇場版のSEEDFREEDOMの話はここでもしましたが、ガンダムの話自体久しぶりな気がします。サーセン(誰に対する謝罪なのか)。
ネタバレ感想というか、観てすぐのネタバレオンリーかつ気持ちだけの内容は追記に入れるとして、それと同時に、映画のビギニングの部分からずっと思っていて、最終話を観ても変わらなかったのがこちらの 「お前の時代は終わった」という曲でした。ボカロなので苦手な方は気を付けてください。リンク先はyoutubeです。ニコニコにもあるはず。
この曲がドストレートに似合うなあと思ってしまったのでその話も追記でしたいと思います。
そんな感じで追記に感想というかごちゃごちゃの最終話感想。
ジークアクス最終話感想:ファーストと逆シャアないと無理ゲーだろこれ
観終わりました。誰もが一回は考える、シャアが勝ってジオンが勝った世界というかそういう感じ+パラレルワールドだったのかなあと。
11話あたりから特異点とか世界線がということは言われていたけども、ここまでがっつりやってくるかあと思ったけども、綺麗にまとまったなあという部分はあるのが半分くらいと、結構投げっぱなしなところもあるかなあと感じたところもあるのが半分くらい。
あと最後のゲスト声優さん三人を見てファーストのオマージュというか出来るうちにやりたいことやった、みたいな部分もあるのかなとは思いました。
どうやってもシャアはガンダムに殺される→ララァはそれが嫌だから新しい世界を作り出す→どこに行っても繰り返してもシャアが死んでしまう→望む世界を作り出す
というオカルトチックな展開でシャアが生存する世界線を確立するためにララァが宇宙や世界を作っては壊し作っては壊しを繰り返していたことが最終話のシュウジの回想で判明したワケですが……シャアがガンダムに乗ったら解決した世界がここということでいいんだよね? 結構ぐちゃぐちゃな世界になっていたので ガンダム(アムロでいいのか?)がシャアを殺す→ララァが狂ってループを繰り返す、その中でララァがシャアを庇うと逆シャアの世界
だったところを
シャアがガンダムに乗ってみればいい
となった世界が今回のアニメだったというふうに解釈しているのですが、これでいいんですかね……? たぶんこれでいいはず。
なんか……それでガンダムに乗ることで死ぬことを回避できたけどもシャアがララァを殺そうとするから、ララァが殺される前に白いガンダムで云々というラストということでいいんだね……。
ちょっとだけ引っ掛かるのは1st時点ではシャアは死んでないので(いろいろあるけども逆シャアとかZ考えると生きていると私は思っています)この話が破綻してしまうため完全な1stの世界ではないよね……? という。だけどもビギニング時点で一年戦争のアムロが乗っているはずだったガンダムにシャアが乗ることで死ぬ未来を回避できたとすると、この1stの世界もララァが作り出した世界の一つになるのでだいぶ大変なことになっているなあと思いました。え、マジで?
シャアはガンダムに乗る以外に死ぬことを回避できる要素がないということになる、ということで、どこまでいってもガンダムに殺される運命の男だったから逆転で彼自身がガンダムに乗るルートを作ってみたということでしたが、最初に映画を観た時とかはシャアがガンダムに乗るとかうっきうきな展開かと思っていましたが、こうなると完全なパラレルワールドで、ガンダムに勝てない、ガンダムに殺される運命の男だったんだなあと思いました。 改めてそうだったんだな、と。いやまあそうだけどもさ。映画を観た最初の時にちらっと感想で書いたんですが、シャアはガンダムにさえ関わらなければ……という話をしたのですが、そのままだったな……何年たっても結局ガンダムに関わるといろいろとぶっ壊れるなあと思いました。
シャリアは理性は残っていたというかなんというか。キシリア殺しとザビ家崩壊の後もちゃんと考えていたのは良かったですが、それがアルテイシアか……というのとそれはエグザベ君怒っていいぞ。もっと怒っていいぞ。というか、エグザベの言う通りで、あそこでシャリアを裁いて殺しても何にもならないどころか、むしろ結局アンタは何がしたかったんだって言いたいと思う。もちろん見ている側はシャアがやろうとしてたジオンの支配を確立して、それをキシリアというかザビ家ではなくして、アルテイシアを擁立してっていうのも分かるし、だけどもそこで「大佐(シャア)では駄目だ」となったシャリアの勘というか、気持ちもエグザベには分からないし、全部丸投げしようとしているようにしか思えないでしょう。最後まで責任を取れと言うのは当たり前よ。
何だかんだとそれからが描かれてマチュとニャアンの無事、アルテイシアの擁立、シャアとララァの再会とありましたが……アルテイシア……セイラさん…… ごく個人的にですが、もっといろいろあるのでしょうが一番はここだったなあ……ここまでも全体的にまとまりのない感想で申し訳ないのですが、ここもまとまりがなくて申し訳ないのですが、いや……シャアも生きているし、良いのかもしれないけども、アルテイシア……セイラさんを擁立しての国家にするって、それをのんで、のまざるを得ないというかそれしか選択肢はないけども、なんだっけ? オリジンかなんかでもそうだった気がするけども、それにしてもその中で当たり前のようにララァさんと難民キャンプかな、そういうところで再会したシャア……お前……それでいいのか……ぶん殴るぞ……。
お前が目指したジオンの統治ってそうじゃないだろ、そうじゃないだろ……。お前、ララァさんとアムロの件はいい、分かった。ザビ家への怨恨も十二分にシャリアが果たした。というか、この世界の一年戦争の時点でお前がザビ家を蹴落とそうとしていたそれをシャリアがやった。やった果てにシャリアから「大佐だと結局選民思想や虐殺になるからアルテイシア様で」って言われたんだぞ、シャアお前……おまえ分かってんのか……。
シャリアが悪いわけではなくて、というかザビ家を蹴落としジオンの統治をシャアが果たすという世界だとして、だけれどそれがアルテイシア、セイラさんだとしたら、シャア、お前が一番巻き込みたくなかったのはララァでも誰でもなくてアルテイシアじゃないのか……とか思ったり思わなかったりした。だって……いやいいけどさ。でもよくないだろ。お前が一番望まなかった結果じゃないのか。違うのか、シャア? いい女になるのだぞ。本当に。だから本当に巻き込みたくなかったと信じている。だからこっから先はちゃんとしろよ兄貴。
ここから「お前の時代は終わった」というボカロ曲がずっとマチュたち若人三人の後ろで一年戦争からずっと世界を懸けて戦ってきた大人というか、大人になりきれない人たちみたいだなあと思っていた、という話です。
聴いていただきたい、歌詞を読んでいただきたいと思うのですが、シャリアからシャアへ、シャアからララァへ、ララァからシャアへ、シャリアからララァへ、アムロからララァへというような、そんな感じで「相変わらず狂気的」な時代に囚われて、どこまで行っても次の時代に行けないままに何も生み出せないままの「ジオン」と「連邦」と「ニュータイプ」というか。でもこれ本当の本当はキシリア様からシャアへの言葉で、シャアからキシリア様への言葉でもあったのかなあと最終話でキシリア様がシャアの幼少期をああやって美しい思い出として語っていたのがあまりにも苦しくて。シャアとその兄妹が輝かしく見えていたのだろうか、ジオンの未来にそう見えていたのだろうか。あの世界なら、ジオンが勝っていたのだろうか、とかこの曲を聞くと思います。
でも最後の最後で結局はゲストの声優さん三人の名前を拝見して、作中でも聴いて、やっぱりパラレルワールドでしかないのだなあと思いました。