さっき言っていた夢っていうかそういうメイドさん斎藤君が必死にご主人永倉さんに構ってもらおうと頑張る話(謎)。
短いです。最初だけなのと視点がごちゃごちゃしているので気を付けてください。
そのうち長くしたい。そのうち……
ハロウィンだしアイルランドとかじゃないですかね。中世ヨーロッパ? 電気なさそうって書いていて思いました。ロードローラーは間違いなくない。
「お茶……です」
「おう」
カップの方を見て、それから書類に目を戻す。それでも視界の端に入った斎藤がものすごく不機嫌そうなのは分かったし、それ以前に「です」とか付けなくてもいいだろうに、と言ってるのに律儀なこった、と書面を一往復してから顔を上げた。
「ありがとな。終わらんから今日はもういいぞ。寝とけ」
「っ!……べつに」
笑顔で言ったら無愛想を地で行くような態度のうちのメイドさんこと斎藤一が背を向けて足早に執務室から出ていった。
*
「~~~!! か~ま~え~!!」
廊下に出て、もう寝ていいって言われたけどもと思いながら何となく掃除道具だして、だけどももう暗いし、と思いながら思わず隅っこで口に出してしまった。
「新八なんなの! もう一週間くらい構ってくれないどころかずっと仕事仕事って! 仕方ないけど!」
このクソ広い邸にはだけれど主の新八と住み込みのメイドの僕しか住んでいない。永倉家の次男の新八は邸と財産……というよりは事業の一部を継承してここに住んでるけども、一応ご主人様なんだけど、一応幼馴染だし、一応……!
「そういうアレなのに!」
可愛くない? もしかして駄目?
「やっぱり……」
一昨日、来てた書簡の封蝋ってあの、新八とお見合いの話あるっていうところだから、やっぱり。
「どうせメイドだし、でも奥さん出来たら出てってやるからな。勝手にしろよ!」
そう思ってもいないことを口にして廊下を蹴ったら人の気配がした。
……この邸には主の新八と住み込みのメイドの僕しかいない。だから。
「なんだおまえ、まだ寝てないのか? ていうか出てくの? なに急に」
「……馬鹿! 馬鹿っ八! かまえ!」