後記
忘れたくないけれど、忘れたほうが楽になることって多いなぁと思います。でもその大半が、本当は忘れてはいけないことだったりする矛盾。
最終章で檜佐木が多分卍解を使うことになるだろうことを記念して。
彼が卍解を使っちゃう前に上げたかったので上げました。書いたのは2年半前くらいです。上げるタイミングがなかったのと、短かったので機を逸していましたが、蔵出しです。
隊花が白罌粟、花言葉が忘却というのは、もう檜佐木にあらゆることを『忘れていいよ』って誘惑している様にしか見えないのですが…。拳西に助けられたことも、蟹沢たちを失ったことも、東仙に裏切られたことも、全部『忘れていいよ』と言っている気がします。でも忘れられないから檜佐木は立っていられるというか、アイデンティティを失わずにいられるというか…。
しっかし、危ないな、アブナイな。白罌粟で忘却とか九番隊はほんとに。清明風に言うなら、仕上げにラリって、忘れさせちゃう訳ですね(陰陽師ネタ)。優しくてアブナイってほんとに悪質………大好きです。
2013/11/15