草タイプ

「睡眠導入アプリ?」
「正確には睡眠管理……管理というか測定アプリかな? それで最近睡眠時間気にしてるんだー」

 それがこうなってこう、とスマートフォンのアプリらしいが、睡眠時間が増えると真ん中の大きいのが育ちつつ周りに小さいのが集まってくる、という仕組みをポルナレフに説明している花京院を眺めながら適当に昼を食っていたが、何というか……画面が緑だ……。そもそも背景が芝生で緑なのもあるんだろうが、ポケ〇ン? それ自体、画面いっぱいに緑のやつしかいない気がする。

「なんか緑のやついっぱいいるなー」
「ああ、草タイプばかりだからね。可愛いだろう? フシギダネとかチコリータとか。緑だし強いし! 進化してもカッコいい!」
「あーでも、なんかアレだろ? なんてったっけ、黄色い」
「……は?」
「ああそうだ! ピカチュウって黄色いの、有名なのいるだろ! ああいうの」
「下衆野郎のダービーと同じような人格否定発言してると君にも制裁を食らわせた方がいいかなポルナレフ?」
「……おれ何も言ってなくね?」

 なんでスマートフォン片手にこんなマジな目してんだ、流石にポルナレフが可哀想だしこいつイカれてるんじゃあないのか……?





「え……? 人格否定……? なんですって?」
「いや、花京院がおめえにキレてたってだけだ」
「知りませんよ、ポケスリープがどうこうとスクリーンショットを大量に送ってきたから話に付き合っただけですし」
「ああ、ゲーム仲間……」
「それで草タイプばかりでしかも偏ったのばかりだったので、『アプリの進行に問題はないのですか』と訊いただけです。たまたま一緒にTPSやってたので。その辺りから言動がキレ気味でおかしいなとは思ってましたが」
「それで?」
「いや、別に? 私はポケスリープやったことないのですけど、最初にピカチュウって流石にあなたでも分かりますよね? あの黄色い電気のネズミですけども、看板キャラクターですしあれくらいは配られないんですか? と話のタネに訊いたら『ぼくに黄色のポケモンを勧めた下衆野郎』とか因縁付けられて、共同プレイが対戦になって昨日は散々だったんです」
「……ハァ……」
「……これ私に悪いところありますか? 花京院が悪いと思いませんか?」
「……心を読むな」
「何も言ってませんし読んでませんよ、こんなくだらないというより自明のことで」




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草タイプとか緑のばっか集めるし、黄色のポケモンは逃がしそう(偏見)