ついとその足を持ち上げる。跪いた俺のその所作に、だけれど彼女は逆らうでもなく俺を見ていた。

「昔、お前と同じこの席に座る者があった」

 俺は、その真っ白な足を撫でる。くすぐったそうに彼女は身を捩った。

「それが永遠だと思っていた」

 俺の言葉を、彼女はどのくらいの感覚で感じているのだろう。そう思いながら、俺は続ける。

「だが、永遠ではなかった」

 彼女は不思議そうな視線を俺に投げた。永遠。彼女すらそうではないと知りながら、だけれど俺はこうしている。

「永遠を」

 永遠を、誓おう。

 失われるのが貴女なら、俺はその失われる瞬間までの永遠に等しい長さを、貴女に捧げよう。それが永遠であるかは、分かりはしないけれど。

 俺は、その誓いの証のように、その白い足の甲に唇で触れた。


足の甲のキスは隷属